A子ママ「直前になってきました。親として、気をつけるべき点はありますか?」
塾教師「親としての気構えみたいなものですか?」
A子ママ「ええ。」
塾教師「精神論ですね。たまには、比喩的な切り口で申し上げたいと思います。受験って、マラソンに、しばしば、たとえられますよね。」
A子ママ「そうですね。」
塾教師「こういう時期ですから、駅伝になぞらえてみたいと思います。お子さんが、名誉ある、箱根駅伝のランナーだと思って下さい。」
A子ママ「うちの子が、あの箱根駅伝のランアーですか?女の子ですけど、いいですか?」
塾教師「女子の箱根駅伝だってそのうちできるかもしれません。いいじゃないですか。」
A子ママ「あっ、うちの子、向こうから見えてきました!、、、こんな感じでいいですか?」
塾教師「そうそう、沿道にいるつもりで。私も小さい頃よく箱根駅伝を見に行きました。2区の怪物ランナーをよく見ましたよ。ずっと小さく見えるのに、あっという間に近づいてきて、すごいスピードで走り去ります。私は沿道で一緒に走っているアホ小学生の1人でした。」
A子ママ「あっ、うちの子、がんばって、走っていますよ。2位です。」
塾教師「あ、A子さん、がんばってますね。中継所では1位と大差がありましたが、その差をもう1km弱にまで縮めています。このままのペースなら、区間記録は確実。」
A子ママ「あっ、どんどん近付いてくる!」
塾教師「で、何て、声掛けます?」
A子ママ「キャ~!」
塾教師「ちょっと、おっかけじゃないんだから。」
A子ママ「じゃ、『A子!』って、感じですかね。」
塾教師「そうでしょ、沿道の歓声の中で、大声で子どもの名前を呼びますよね。私が応援しているぞ!って、とにかく、ここにいるよ!って、言うんですよね。で、その後に、何て言うですか?」
A子ママ「なんて声かけたらいいのかな、、、『今日の晩御飯は、サバの味噌煮よ!』って、こんなんでどうでしょう。優しい声で晩御飯のメニューを教えてあげれば、安心するんじゃないですかね。」
塾教師「安心させよう、ってことですか。コーチングの観点から。優秀なコーチですね。でも、コーチ、『サバの味噌煮』じゃ、ちょっと弱いですよね。ふにゃふにゃ、してるじゃないですか。」
A子ママ「じゃ、『今日の晩御飯は、サバの塩焼きよ!』って、こんなんでどうでしょう。」
塾教師「うわぁ、いいですね。なんか、パリパリした感じが伝わってきます。何か、サバが食べたくなってきた。」
A子ママ「。。。アホか。オマエがよだれ垂らしてどうするんじゃ、ボケ!」
塾教師「すみません。でもね、駅伝で、優しく声掛けている場合じゃないですよ。」
A子ママ「『A子!イケ!イケ!』、って、こう叫ぶべきですか。」
塾教師「ま、イケイケになってしまう恐れがありますが、ゴホン、、、ま、それが自然ですよね。」
A子ママ「『A子!イケ!イケ!もう少しでトップに追いつくで~!』、って、こう叫べばいいですよね。」
塾教師「そうですよね。目標が見えないままでズルズル落ちていってしまいそうになるところを、声を張り上げて声援を送る。」
A子ママ「あっ、あの子、表情がキリっとしました。もう一度力を振り絞っていこうという感じになったみたい。」
塾教師「どうですか。残りわずかでの親の役割も、同じようなものです。必死で頑張っている訳ですけど、もうすぐゴールだと思うと、無意識のうちに、ペースって落ちてきてしまうものです。」
A子ママ「それをサポートするということですね。」
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