過去問のウマい使い方、続きです。
○第13ラウンド カ~ン!
他の勉強は嫌がるのですが、過去問なら何とか取り組みます。過去問ばかりやっていてもいいのでしょうか?
いいと思います。少し難しい学校、少し易しい学校、と交互にできるようでしたら、
ひたすらそればかりの勉強でも十分効果があります。
(もちろん、ある程度、系統的に理解していく勉強も重要ですので、塾の宿題に幾らか取り組める
ようでしたら、少しでも手をつけた方がいいです。)
勉強のやる気があまりない子どもには、易し目の過去問をやらせる、というのはとてもいい方法です。
○第14ラウンド カ~ン!
“捨て問”、って、何でしょうか?
正答率が極端に低いと予想される問題です。その科目が相当得意な生徒以外、まず正答できそうになく、
普通の生徒の場合は、捨てて、その分他の問題に時間を回した方がいい問題のことです。
国語理科社会については、これは相当正答率が低いだろうな、と思う問題はちらほらありますが、
その問題にばかり時間をかけてしまうということは、あまりありません。捨て問が関係するのは、算数です。
算数は、大抵、大問5番の最後の問いとか、大問6番の最後の問い、が捨て問です。
学校側としては、算数が極端に得意な生徒は、将来、国公立大の進学実績をつくってくれる、と
期待していると思います。どこの学校でも大抵、捨て問はあります。そして、例年、だいたい同じ場所に置かれます。
これは、毎年ほぼ同様の先生方が作るために、パターンが似てしまうということも関係しています。
○第15ラウンド カ~ン!
そもそもになりますけど、過去問って、何のためにやるんですか?
ここまでお読みいただければもうご理解いただけると思いますが、過去問をしっかりやっていくかどうかで、
合格可能性が大分変ります。過去の問題とかなり似た問題が出るからです。
学校側の方にも、しっかり過去問を解いてきた生徒に入ってもらいたいという意図があります。
それは、過去問を全然解いて来なかった生徒は、よほど優秀ならばいいけれども、
ボーダー付近の実力ならば、不合格にしたい、ということでもあります。
ろくに学校のことも知らず、急に受けに来た、という生徒が合格してしまうと、
入学後、トラブルが発生する可能性があります。新聞沙汰にでもなったら受験者激減で経営が傾きです。
特に中堅以下の私立は経営基盤が弱いですから、敏感です。
問題を起こしそうな生徒や学校のことをよくわかっていない生徒には入ってきて欲しくないのです。
学校側は、学校の運営方針をよく理解して入学してほしいと考えています。
学校のことをよく調べて理解している家庭は、ほぼ間違いなく、子どもに過去問を解かせます。
ですから、過去問をしっかり解いた生徒に有利になるように入試問題は作られています。
(あまり大きい声では言えませんが、高校受験で、学校に入試相談に行って、
こういう問題が出るから勉強しておいで、とプリントを持って帰ってきた生徒がいました。
登校困難になるくらい特殊な事情を抱えたケースだったので、学校側が入学させてあげて救ってあげたいと考えたのだと思います。
もちろん、模範解答作りました。
偏差値的にはまず無理という状況でしたが、頑張って勉強したこともあったと思いますし、
学校の意図もあったのかもしれません、合格しました。)
(過去問のウマい使い方、明日で最後です。)
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