太田、村上、知念のことである。
と言ってもここで何のことだか分かる人はほとんどいないだろう。
2016年5月21日土曜日~23日月曜日まで山梨市民総合体育館で行われていた『平成28年度第76回全日本ウエイトリフティング選手権大会』3日目の+105キロ級のことである。
実際に会場に足を運ぶことはできなかったし、仕事中だったのでネット中継を見ることもできなかった。
だが、記録表を見ただけで好ゲームだったことはちょっと重量挙げを見ている人ならすぐにわかる。
10連覇、そしてリオを狙うベテラン太田に対して、高校時代から抜きつ抜かれつのライバル同士の大学生の村上と知念。
スナッチの1本目、村上と知念が互いに170キロを成功させると、太田が同171キロを成功させた。
まずは確実に1本目を取りに行く。
様子眺めだ。
スナッチ2本目。
知念がまず大学新記録の176キロを成功させると、村上もすかさず同重量で大学タイ記録を成功させる。
太田はその上の178キロに挑戦したが失敗した。
スナッチ3本目。
知念、村上が2本目を成功させ180キロに挑戦するため太田の連続試技だ。
少し間が取りたかったのだろう。
178キロから+1キロの179キロへの挑戦だったが失敗。
太田のスナッチは171キロに終わった。
180キロに挑戦し、さらなる大学新記録を狙った知念と村上もともに失敗し、2人のスナッチ記録は176キロ。
スナッチ競技終了時点で太田と知念、村上の間に5キロの差が生まれた。
クリーン&ジャーク(以下「C&J」)競技1本目。
スナッチと同じく知念、村上の2人が201キロからのスタートに対して、太田は+1キロの202キロからのスタート。
3人ともに成功させる。
C&J2本目。
知念、村上がともに207キロを成功させたが、太田は213キロに挑戦するも失敗。
C&J3本目。
試合が動く。
知念、村上が太田が2本目に失敗した213キロに挑戦し、知念は失敗したが、村上が成功。
知念、村上の競技終了時点でのトータルが、
村上 389キロ
知念 383キロ
あと1本残している
太田 373キロ
C&J2本目で失敗した213キロでは成功したとしてもトータル384キロ。
優勝はできない。
オリンピック出場争いに残るには優勝は最低条件になる。
村上との差は16キロ。
太田は勝負に出た。
219キロ。
優勝できるか、それとも3位に沈むかである。
負ける・・・それはオリンピックどころか大会の連覇もストップすることになる。
新たな世代の台頭・・・世代交代になるのか・・・。
きっと会場中が静まり返ったことだろう。
白ランプが成功を示した瞬間は好勝負に酔いしれた観衆のどよめきが目に浮かぶ。
次からは2020年東京オリンピックに向けた新たな争いが見られる。
ウエイトリフティング(重量挙げ)ファンは目が離せないだろう。
と言ってもここで何のことだか分かる人はほとんどいないだろう。
2016年5月21日土曜日~23日月曜日まで山梨市民総合体育館で行われていた『平成28年度第76回全日本ウエイトリフティング選手権大会』3日目の+105キロ級のことである。
実際に会場に足を運ぶことはできなかったし、仕事中だったのでネット中継を見ることもできなかった。
だが、記録表を見ただけで好ゲームだったことはちょっと重量挙げを見ている人ならすぐにわかる。
10連覇、そしてリオを狙うベテラン太田に対して、高校時代から抜きつ抜かれつのライバル同士の大学生の村上と知念。
スナッチの1本目、村上と知念が互いに170キロを成功させると、太田が同171キロを成功させた。
まずは確実に1本目を取りに行く。
様子眺めだ。
スナッチ2本目。
知念がまず大学新記録の176キロを成功させると、村上もすかさず同重量で大学タイ記録を成功させる。
太田はその上の178キロに挑戦したが失敗した。
スナッチ3本目。
知念、村上が2本目を成功させ180キロに挑戦するため太田の連続試技だ。
少し間が取りたかったのだろう。
178キロから+1キロの179キロへの挑戦だったが失敗。
太田のスナッチは171キロに終わった。
180キロに挑戦し、さらなる大学新記録を狙った知念と村上もともに失敗し、2人のスナッチ記録は176キロ。
スナッチ競技終了時点で太田と知念、村上の間に5キロの差が生まれた。
クリーン&ジャーク(以下「C&J」)競技1本目。
スナッチと同じく知念、村上の2人が201キロからのスタートに対して、太田は+1キロの202キロからのスタート。
3人ともに成功させる。
C&J2本目。
知念、村上がともに207キロを成功させたが、太田は213キロに挑戦するも失敗。
C&J3本目。
試合が動く。
知念、村上が太田が2本目に失敗した213キロに挑戦し、知念は失敗したが、村上が成功。
知念、村上の競技終了時点でのトータルが、
村上 389キロ
知念 383キロ
あと1本残している
太田 373キロ
C&J2本目で失敗した213キロでは成功したとしてもトータル384キロ。
優勝はできない。
オリンピック出場争いに残るには優勝は最低条件になる。
村上との差は16キロ。
太田は勝負に出た。
219キロ。
優勝できるか、それとも3位に沈むかである。
負ける・・・それはオリンピックどころか大会の連覇もストップすることになる。
新たな世代の台頭・・・世代交代になるのか・・・。
きっと会場中が静まり返ったことだろう。
白ランプが成功を示した瞬間は好勝負に酔いしれた観衆のどよめきが目に浮かぶ。
次からは2020年東京オリンピックに向けた新たな争いが見られる。
ウエイトリフティング(重量挙げ)ファンは目が離せないだろう。






