昨日の続き。

3月の下旬に世間がコロナと騒ぎ始めた頃。

野営隊を揺るがすとんでもないニュースが舞い込んできた!

 



こちら、我ら野営隊カースト制の最底辺に位置する「ドレイ」の中でも1、2を争うほどのポンコツ。フジモン。

 いつだったか、奥多摩のさらに奥の秘境に野営に出かけた際、そこに見慣れない男が一人。集合場所から野営地までずっとついてくるので隊員に「あれは誰だ?」と聞いたところ、「えぇ〜昨夜ツバキに飲みに来てたヤツをノリで野営に誘ったらその夜スーツのまま来ました笑」それがフジモンだった。

 



野営が始まりヤツの話を聞けば自炊もしたこともない、キャンプもほぼ初体験。団体行動苦手。協調性ナシ。人とうまく喋れない。



 

素晴らしい!まさしく野営隊の新人ドレイぴったりの奴だったのでその日から超一級ドレイ待遇(下働き)となり野営隊の一員となったのだ。

とても気の良い奴で、野営隊の皆からもいつも可愛がられる。沖縄に行った際。「最近、髪伸びてきたんで切りたいんすよね。」


 

ならば切ってあげようとしたところ、再三嫌がるので。

テープの刑にされたりし、皆の爆笑を誘うとても素晴らしいドレイである。
 

そんな彼がこのコロナ騒ぎが始まった頃、ふとツバキに現れ「結婚する!」というのだ。しかも3月の下旬に籍を入れると。彼女もいないのにどうやって結婚するのだと聞いたら、最近付き合った彼女とスピード結婚だと。まさかフジモンが結婚するとは!野営隊一同、驚きつつも大変嬉しいニュースだった。






世間ではコロナ騒ぎが始まった頃、ツバキでは呑気に野営隊のワタさんとカニが「カニさんは結婚とかどうするの?」「いや、俺は別に、、、」そんな酒クズどもの他愛もない会話が続くのであった。



 

そして4月に入り。

世の中が不穏な空気となり、夜の神田界隈からは人が殆どいなくなった。

 

4月6日、緊急事態宣言が出される前にツバキをしばらく休業することに決めた。自分たちの商売云々の前に、常連さんや愛すべきバカ野営隊の仲間からコロナ感染者を出さないためにも苦渋の決断だった。いつまで休業が続くか分からないが、皆の命がなによりも大事だ。

 


そして、早く言いたくてたまらないのだがもう弾は込めてある。ツバキと新店舗、まだまだ他にも楽しい展開が待ってるのだ。まずコロナが収束しないとね。STAY HOMEですな。


新店舗の大掃除と改装と同時期、本陣である神田ツバキも118日よりリニューアル開始となった。

今回を含めると2回目の大改装であり、今回はインフラ含めての大改装。お店を1から作り直すほどの大改装となった。

こちらは店主竹内の親戚である龍次兄貴と大工さんに頼み1ヶ月ほどの期間をかけての大改装。

作業は朝から暗くなるまで続き


トイレもぶっ壊してっと♪


その間も、野営隊の面々はちょっとした隙を見つけツバキに訪れて外で酒を飲んだり。もちろん野営もちゃんと行っていた。


この日も親友である野営隊群馬前橋市部長の笠井勇哉を訪ねる。

豚汁をかきこむ笠井勇哉氏。


彼が群馬県吾妻地区に新しくオープンした『AGAタコ』のキッチンカー視察に行くなどした。



AGAタコ』はデカくてうまい!

そして212日、神田ツバキはリニューアルオープンした。




リニューアル後にはたくさんの常連さんが来てくださって連日の大盛況となった。



最近では二件隣の有名店『カレーノトリコ』気難しいクソ店主ことシューヘイもよく飲みに来てくれ、公私共に刺激をもらいつつ幸先の良いスタートが切れたかに見えた。

※よく行く浅草の焼き豚にて撮影。筋肉自慢の田辺氏。



2月下旬、ショッキングなニュースが。

隣の八百屋のムーさんが朝の配達中にバイクで倒れた。どうやら脳梗塞らしい。そここらムーさんは入院し2月末。ツバキが野菜を仕入れていた八百屋の武藤が閉店した。



公私共に仲良くしていたムーさんが倒れた。これはショックな出来事だった。

現在はリハビリに励みまた早く酒が飲めるようにと頑張っているようです。早くよくなることを願うばかりです。


ムーさんが倒れた辺りから世間がコロナと騒ぎ始めた。新店舗のオープンは3/21で動き始めており、なんだか不穏な空気が動き始めた。


2019年12月中旬。

師走の一番忙しい時期に新しい店舗運営の話が舞い込んできた。

 

『そうだな!やろう!』『今すぐやろう!』の精神の野営隊だが、年の瀬も年の瀬、たくさんのお客様に来て頂きおかげさまで本陣の神田ツバキはランチも夜も大盛況。竹内も松本も自分も昼も夜もフル稼働で忙しなく働いていた。

 

まずは12月下旬から神田のツバキを営業しながら新店舗の害虫駆除を徹底的にやった。

1回、2回、3回程やったっけ。詳しくは言えませんが、まぁ大変だったのです、それはもう笑

 

 

 

 

 

そして新年!2020年!

年明け1月よりガラクタ廃棄&ゴミ出し開始!

開店当初からほとんど使っていないのあらゆる物が雑多にあり、ほとんどいらない物。食器は店頭に並べtake Freeに(速攻でなくなります笑)

 

大物のソファや冷蔵庫はジモティーで引き取ってもらったり(これも秒で決まります笑)。

 

どうしてももらい手のないものは回収業者の義兄に回収をお願いしたりと大断捨離をした。

 

 

 

ここから何週間ほどかけて空っぽになった新店舗の清掃の日々が始まった。

しつこい油汚れをデッキブラシで。徹底的大掃除に入った。くる日もくる日も大掃除。

 

壁を明るく塗り塗り。

 

 

2月に入り、カウンターを伸ばしと自分たちの手でお店を大改装していった。

 

2月末日、野営隊の面々にも手伝ってもらったりしてなんとか店らしくなってきた。



 

知り合いのみのお披露目なんかもしつつ3月のオープンを見込んでいたのだが、コロナがじわじわと蔓延してきたのだ。

 

【野営隊】

5年ほど前からだろうか、神田ツバキ店主の竹内と酒を交わしながら『男ばかりでキャンプをしよう』『焚き火をしながら酒を飲もう』と。



それから間もなく、我々は常連客や友人などを誘い『野営隊』と名乗り全国各地を男ばかりの集団で、デカ鍋と大量の食材と酒を車にのせ、野営地を探しテントを張り焚き火をし大酒を飲み阿鼻叫喚の一夜を共にするという全国行脚をしている。



なんだか偉そーに言っているが、ただのアウトドア好きおっさんたちの集まりと言った方が正しい。



全国に30名ほど散らばる野営隊達は、北は北海道から南は沖縄まで、出身地も年齢も職業もバラバラ。個性的な面々が集まり常に『面白いことないか』『なんかやろうか』『酒飲もうか、、、』などと語っている。






その隊員であり友人の兼島俊から連絡があった。

※現在は20kgの減量に成功し禁酒中の兼島氏。コレはかつての写真です。

野営隊の中でも男気溢れる武闘派隊員であり、沖縄県知事選への出馬など予測不可能行動派の彼からの話はいつもワクワクする。


昨年201912月上旬。浅草橋の老舗洋食屋にて、カツレツ・ハンバーグ・アジフライを大皿のライス&味噌汁を頬張り兼島、竹内、アサイが話始める。


聞けば兼島の同級生から相談で、その知り合いが都内で経営する飲食店が諸事情により運営できなくなった。ついては、ピンチヒッターとしてお店をこの2020年春ぐらいまで運営できないだろうかと。そこで我らチームツバキに話が来たのだ。


ふむふむ。

だが、なぜ春まで?


詳しい背景

・元々は沖縄出身のおばちゃんがスナックみたいな事をしてた

・そこに兼島の小中の同級生が通ってた。

・おばちゃんリタイア

・その同級生の知り合い(オーナー)がやる事に

・そのオーナは北海道出身

・お父さんが倒れ、お母さんだけで雪かき等が出来ない

4月まで北海道に帰る事に

・その間は、店止めるのは勿体ない誰か代わりに運営してくれないか

・しかし、気に入ってもらえればそのまま4月以降もやっても構わない



『面白そうな話じゃないすか?やりましょ!』『そうだな!やろう!』『今すぐやろう!』


我々チームツバキも2020年の1月下旬から店舗の大改装を控え、営業店舗の拡大を考えていたところであり、野営隊の新しい『溜まり場』としては新しい拠点が出来ることは大変ありがたい。人助けにもなるし、願っても無い話であった。


というわけで我が野営隊やツバキの面々で201912月からこの「プロジェクト」が始まった。


201912月中旬。

フタを開けてみてビックリ!





開店当初からの雑多な物品で溢れ、床は油でベタベタ、決して綺麗とは言えない店内。



『こんなところで飲食店をしていたのか、、、、、』一同、愕然とした。

こんなこと言ってしまっては元も子もないが飲食店として有り得ないほど汚い店内だった。


そこから僕たちの長きに渡る害虫駆除、ガラクタ廃棄、店内清掃の日々が始まった。続く。


 

2020年4月 現在。

 

コロナウィルス感染予防による自粛要請の為、自宅にて本を読み、ギターを弾き、筋トレと縄とび、七輪を使った野営もどきをする。自宅でこんなにのんびりと穏やかな時間を過ごすのは何年ぶりか。

 

 

日々、感染拡大がニュースがとり立たされ、世界中、日本中の人々が自宅に篭りひっそりと生活をしている。今だからこそ発信すべきことがあると思い、何回かに渡って昨年末から現在までの活動報告、そして近い未来、僕たちが進む珍道中を綴っていこうと思います。

 

 

 

ここ1年ほど自身のSNS発信を控え、運営する飲食店「神田ツバキ」のSNS発信を中心としてきました。数年前「遊び場」であった「神田ツバキ」も、お客様の応援により仲間も集まり「未来の夢を実現する場所」となった。

 

 

2020年の1月下旬から店舗の大改装をし、営業店舗の拡大を考えていた矢先の3月、コロナウィルスが世界中に広まりました。

 

 

日本政府の緊急事態宣言を受け、コロナウィルス感染拡大防止を考慮し3/19より運営する店「神田ツバキ」を休業することにした。

 

 

竹内と松本、自分の3人体制で営業をはじめて1年半が経ち、店舗改装も終えこれからというところでのコロナウィルスの影響は想定外の出来事だった。

 

話は遡り、昨年2019年12月上旬へと続く。