三和 導代 です。
昨年12月に西アフリカのセネガルに旅をしました。セネガルは本来はアニミズムでしたが、現在はイスラム教徒が主流をなしている国です。そんな中で首都のダカールの東南部約110キロにある大西洋岸にの町ジョアルと島であるファディュは1本の木橋によって結ばれています。ジョアルはセネガル初代大統領の故郷です。セネガルでは90%以上がイスラム教徒ですが、ファディュの人口は僅か8,000人ですが、島の住人の90%がキリスト教徒です。16世紀のポルトガル人の宣教師の名残りです。漁業と観光で生計をたてています。
ファディュには輸送機関はありません。荷物を運ぶリヤカーと老人用の簡素な三輪車だけです。島の道路や家屋は全て貝殻を混入して建造しています。この辺りは干し貝産業が盛んで、身をとった後の貝殻を一ヶ所に捨てているうちに堆積した貝で島が出来たそうです。牡蠣や貝を燻製にして細い路地の道端でも販売しています。昔ながらの大きな伝統的な集会場、そして教会、可愛らしいお土産屋さんもある散策には楽しい島です。また教会のはずれには島の共同墓地があります。
イスラム教では不浄の動物として忌み嫌われている豚が、ファディユ島には沢山います。カラフルなバスケットや綿素材のカラフルはパンツやドレス、そして乾燥させたハイビスカスのお茶、バオバオの木の実など西アフリカならではお土産が並んでいます。このバオバオの実を水に2時間くらい浸しておきますとジュースとしてとてもおいしいです。少しハチミツを入れると尚美味しいです。ちなみにハイビスカスのお茶はポットで沸騰させて煮出します。真っ赤なジュースです。現地ではお砂糖を入れて煮出します。暑いアフリカでは日常的に常用されるジュースです。
この区画はキリスト教徒、イスラム教徒、アニミズムの人々の墓地に分かれています。キリスト教徒の墓には十字架が飾られています。イスラム教徒の墓は四角い墓石、中の棺の中の死体は必ずメッカの方向に顔を受けて横向きに埋葬されます。そしてアニミズムの墓は一番シンプルで、棒切れが建っているだけです。宗教は異なりますが、宗教上の争いも無く平和に暮らしているそうです。