三和 導代 です。
ずっと気になっていた都内の縄文遺跡の展示がある明治大学の博物館がやっと再開されました。都内では国学院大学の博物館での入場は日時に規制はあるものずっとコロナ禍におきましてもオープンしていました。大学によって方針が全く異なり、非常におもしろい現象だと私自身は考えていました。なぜ明治大学は外部からの人を受け入れないのか、ずっと見てきましたがこの度再開しましたことはうれしい限りです。
私が訪れたのは3月26日でした。桜満開の穏やかな一日でした。個人的な用事があり国立の桜並木(一橋大学前の素晴らしい桜通り)を歩けて幸せ一杯の後に、待望のお茶の水の明治大学の博物館を訪問することができました。近代的な都会の校舎の前では袴姿の卒業生たちが皆記念撮影をしていました。こんな好天の卒業式は一生の思い出だったと思います。もちろんマスクなど誰もしていません。袴姿にマスク何ておかしすぎますよね。そして地下にある私の目的である博物館へ。
あまりにも素敵な博物館に実は驚きました。私の目的は旧石器時代から縄文時代の展示ですが、その他の展示場もかなり広いスペースを使い、展示と説明がされていました。大変お金がかかった施設であります。しかし、再オープンされていることを知らないか、卒業式であったためか、訪問者は私ひとりでした。
ここには亀ヶ岡遺跡で発掘された遮光器土偶や千葉県江原台遺跡から発掘された愛嬌のある土偶を初め、縄文時代の土偶を見ることができました。そしてさらに遡り、先日3月19日に訪れた長野県の黒曜石の産地の展示品も沢山ありました。もちろん本物です。黒曜石は旧石器時代から縄文時代にかけての狩猟には不可欠なものでした。そしてこの時代から他の地方と既に交易が行われていたのです。私のように古代人は旅人であります。好奇心と冒険心が満々だったのだと思います。
そしてこの施設は大学の博物館ですので、外部の私たちも何と無料でこれほど素晴らしい発掘品を見学することができるのです。関東以外にも名古屋の南山大学人類博物館の展示も無料でしたが、とても面白いですね。是非、一度訪れてみてはいかがでしょうか?本で読むのと本物を実際に自分の眼で確かめるのとは全く異なります。これは私の指針かもしれませんが。そんなことでこのコロナ禍下でも自粛規制がでていてもずっと私は旅を続けました。これからも旅は続きます。