三輪山の山ノ神祭祀遺跡 | 竹内文書の世界を旅する三和導代のブログ

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三和 導代 です。

 

私の名前の由来ともなった三輪山をご神体とする大神神社は現在の神道の原型かもしれません。古代においてこの地ではこの三輪山の山麓から磐座祭祀が行われていました。大正7年に大量の遺物が出土しました。5つの巨石が寄り添い、その石の下に礫岩が散在、1つの土師壺に石製臼玉が入っているのが発見されました。これがきっかけに周囲を掘り返しますと、沢山の遺物が出土したそうです。

 

このオリジナルは大神神社の宝物収蔵庫に展示されています。現在は新型コロナウイルスの影響で閉館しています。普段でも毎月1日と土日しか開館しておりません。私は長く、山ノ神祭祀遺跡を訪れながら宝物収蔵庫の存在を知らず、初めて去年の12月22日に実際に訪れることができました。聖職者の間ではお山の神様と呼ばれている磐座です。

 

日本書記にも記述がありますが、古来三輪は「酒の神」と崇め得られてきました。それを裏付けするように山ノ神遺跡からは臼、杵、ひさご(ひょうたん)、杓、案、箕などの土製模造品が発掘されています。これらは酒造用具のミニチュア品です。

 

さて東京の國學院大學博物館には常設展では考古学ゾーンと神道ゾーンの2つの部門の展示を見ることができます。考古学ゾーンでは縄文時代の土器や土偶、そして神道ゾーンでは三輪山の山ノ神祭祀遺跡も紹介されています。もちろん山ノ神遺跡からの発掘品はレプリカですが、三輪まで足を延ばせない方にはおススメです。新型コロナウイスの影響で現在は木曜日から土曜日の12時から16時までと入館が制限されいていますが、無料です。特別展として10月31日まで「モノで読む古事記」展が開催されています。

 

現在はyou tube にて一般向けにオンラインにて公開されています。山ノ神遺跡に関する、博物館長のお話しはとても興味深いものがあります。映像でも楽しむことができます。

 

https://www.youtube.com/watch?v=IUPd6B_Hg5k&feature=youtu.be