三和 導代 です。
私はシャーマンに対して長いこと興味がありました。それは私が旅行ではなく西アフリカのガーナとマリ共和国で仕事で滞在中での経験からであったかもしれません。文明が遅れた国々と思われていますが、実は昔ながらの宇宙の人々とコンタクトし、そして森でも精霊たちと会話するできる人々が現在でも沢山いるからなのです。
西アフリカではニジェール、カメルーン、ガボン、トーゴ、ベナン、ブルキナファソ、コートジボワール、セネガル、ガンビア、リベリア、シエラレオーネなどの国を回りましたが、旧宗主国のキリスト教はアラブ社会の影響を受けたイスラム教徒の影響を受けながらも、実はまだまだ従来の古来からのアニミズムと呼ばれる風習であるシャーマンを信仰する、しかし表立ってはそれは例えばキリスト教社会では邪道とされていますので、こっそりとしかし今でも伝統的に守られている地域、そしてシャーマンはいるのです。そしてこれらの国々のシャーマンに私は会うチャンスを得ました。私自身が全く霊的な存在ではないために反動として興味があったのかもしれません。
私がガーナに2年間滞在したのは20年前でした。私の友人であった先生をしていた人はクリスチャンでした。そう宗主国はイギリスでしたので。でも親しくなると本当の心境をいろいろ話してくれます。そう、人知れず場所に住んでいるシャーマンに何かがあれば相談していたのです。つまりタブーの世界。ハイクラスの世界では、やはり西洋文化であるクリスチャンであることは必須条件であります。また改宗すれば、海外からのキリスト教団体からいろいろな援助がもらえる現実があるからなのです。
この日本にいながら何故か、この世界に興味を持つ私です。本来の民族が持ちえた叡智の中の一部をシャーマンが引き継いでいるのだと思います。まあ一番有名なのはマリ共和国のドゴン族ですが、今でもイスラム教徒から逃れ岩壁に生活する人々が伝達するシリウス文明の叡智を西洋社会の人々は無視することはできないでしょう。
過去は忘れ、未来を考えずに現在を生きる人々がここには存在するのです。そう言葉も、文明社会の言葉は以上に動詞の活用が複雑ですね。それは過去、現在、未来をあらわす動詞が活用するからなのです。つまり人間はこのように分類しているからです。でもアフリカにいるとローカルな言葉の中に、現在形しか存在しない言葉は沢山あります。昨日、明日という言葉をつければ何も動詞を活用する必要はありませんね。
しかしそれ以上に彼らの思考が常に現在が一番大切という考えから来ているのだと思います。そう現在は一番大切であるのという思考は正しいのではないでしょうか。今のこの瞬間瞬間にできることをすることが一番大切なのです。この生き方を再考すべきだと私は思っています。