三和 導代 です。
イシは1916年に亡くなったアメリカのカリフォルニア州の居住していたヤヒ族の最後のインドィアンです。白人の西武開拓者に追われて、隠れるように生きてきたヤヒ族、孤独な潜伏生活を破り、死を覚悟で文明社会に姿を現したのは1911年のことでした。それから5年・・・
オロヴィルの屠畜業者の囲いに迷い込み、身の安全のために保安官に保護され、「原始人の生き残り」として大きく報じられました。その後カリフォルニア大学の人類学博物館に引き取られ、で結核で亡くなるまで穏やかな余生を過ごしました。
「イシ」はヤヒ語で「人」を意味しますが、ヤヒ族社会では自分の名前をみだりに他人に告げることはなく、彼の本名は知られいません。しかし、残された資料を見る限りでは石器時代そのままの石器を使用し、石を上手に使いこなしていたことは間違いないようです。
日本語のイシ=石、この音をあえて彼は選び、名のったのではないでしょうか。
イシについては著名な文化人類学者アルフレッド・クローバー氏がまとめたものをの妻のシオドーラ・クローバー女史が1961年に発表した本を読まれることをお勧めします。