イエメン崩壊の報道に心を痛めています。
私がイエメンを最初に訪れましたのはもう20年近く前のことです。
当時渋谷のビルにオフィスがあった際にイエメンの旅行会社の社長がわざわざ観光のセールスに来てくださいました。彼は父がイエメン人、母がエジプト人のハーフで、見るからにハンサムなまだ若い社長でした。
早速イエメンツアーの販売を開始、自らが添乗でイエメンに出かけたのが最初でした。それからイエメンの魅力にとりつかれ、度々訪れることになりました。
アラビア半島南部に位置し、陸・海の交易のの要地として栄えたイエメン。
ソロモン王に金や香料をもたらした「シバの女王」で有名なシバ王国のあった土地です。
アラビアンナイトを彷彿とさせる、世界最古の町の一つと言われるイエメンの首都サナア。ここは1986年にユネスコの世界文化遺産にもなりました。南部のサユーンなど想い出深い魅力ある国でした。
あのイエメンの人たちは今、一体どうしているのでしょうか。映像が右から左へと私の脳裏をかすめていきます。誰も母親は戦争を望みません。息子が戦争で命を失って行く毎日、母親の嘆きが伝わってきます。
世界の指導者が女性、しかも母親となったらどんなに世界が変わることかとしばしば思う毎日です。