2024年度からフルミスト点鼻液(経鼻弱毒生インフルエンザワクチン)が当院でも使用できるようになりました。
海外では以前より使用されていた鼻腔内に噴霧するインフルエンザワクチンですが、2024年に国内での製造販売が承認されました。
弱毒化されたワクチンですので接種後インフルエンザのような強い症状は起こさず、鼻粘膜に免疫を誘導し高い感染防御効果が期待でき、同時に血液内にも免疫を成立させ感染時に重症化を予防する効果を持っています。また、皮下注では効果が約5か月ですが、フルミストは約1年効果が持続するといわれています。
【特徴】
①痛みがない
注射と違い、鼻腔内にスプレーするだけなので痛くはありません。
②接種回数が1回
接種回数が1回で済みますので、注射だと2回接種が必要な2歳から12歳までのお子さんには費用対効果が高いです。
③効果持続が長い
予防効果は従来の注射薬と変わらず、効果持続時間が長いといわれています。
④副作用
弱毒生ワクチンであるため、鼻汁、咽頭痛、咳など軽い風邪症状が出ることがあります。
【接種対象】2歳以上18歳以下
【接種費用】1回9000円(税込み)
【フルミスト接種が出来ない人】
2歳未満、19歳以上の方
明らかな発熱をしている方
重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな方
明らかに免疫機能に異常のある疾患を有するか、免疫抑制をきたす治療を受けている方
妊娠していることが明らかな方
以上、フルミストの説明をさせていただきます。
従来のインフルエンザ予防接種だと2回皮下注射をしないといけない2歳から12歳までのお子さんには非常にメリットが高い(痛みがない、2回分の費用と比較し少し高価なだけ)ですね。