皆さま、こんにちは。今日1月23日午前中に安倍総理がコングレスホールの一番大きい会場で、20分ほど世界情勢及び今後の進むべき道について演説されました。非常に良いスピーチだったと思いました。2000人以上の人が聞き、大きな拍手をいただきました。やはり、安倍政権は長期政権ですので、世界の政治家の中でも存在感があります。安倍総理が何をおっしゃられるか、諸外国の皆様の関心も大変に集めるものでした。

 

 5年程前、初めて安倍総理がこの場所で演説をされた時、私は過去のブログでも申し上げましたが(参照:https://ameblo.jp/takemoto-naokazu/entry-11760943161.html)、日本の政治家らしくなく、ジェスチャーを使って語りかけたので、ヨーロッパ各国の方から高評価を受けていたのをよく覚えています。今回もまた同じように、説得力のある英語で語りかけました。

 

“今世界が直面しているのは、アメリカのドナルド・トランプ大統領にみられる自国中心主義の風潮である。そして、それは世界のプラスにはならない。したがって、WTOを中心とする世界秩序の中で、皆が納得できるルールに従い、平和に自由に貿易ができる環境を整える必要がある。この信念のもとに、日本としても努力をしていきたい。ビッグデータの活用や、国連が掲げる持続的開発目標に沿った協力をしていく必要がある。例えば、海洋に大量に溜まるプラスチックゴミへの対応など、世界全体として協力して地球を守らなければならない“というようなスピーチをしました。

 

 年に1度、1月にスイスで行われるダボス会議では、各国の政財界から3000人超の要人が一同に集まり、社会問題をはじめ、様々な問題について語り合い、世界のコンセンサスの形成をしていきます。ダボス会議は、もとはスイスのシュワブ博士が米国で経営学を学び、スイスに戻って始めたセミナーがきっかけでした。そこから世界を巻き込む大規模な会議となり、今やサミットやG20に並ぶ大きな影響力を持つ会議に成長しました。

 

 世界平和の基本は話し合いです。この場は、各国の認識を統一し、対面で出会い、語り合う事でそれを実現する――そんな役割を持った貴重な会議です。私は世界経済フォーラム(ダボス会議)議員連盟の事務局長としてほぼ毎年、このダボスを訪ねていますが、今年は特に日本の存在感をアピールできて良かったと思いました。