7月3日から7日まで5日間、日本カザフスタン友好議員連盟のメンバーと共に、カザフスタンを訪問してきました。

 今回の訪問議員団は、団長が議連の会長でもいらっしゃいます河村建夫先生、そして副幹事長の山本香苗先生(公明党)と小宮山泰子先生(民進党)、事務局長の階猛先生(民進党)、そして幹事長のわたくし竹本直一、この合計5名でした。

 

 7月3日に日本を発って、ソウル経由で、夜カザフスタンの首都アスタナに到着いたしました。すぐさま夜の21:30から川端大使によるブリーフィングを受け、その日はアスタナに宿泊しました。

 

 翌日4日は万博会場を視察しました。今年カザフスタンでは万国博覧会が開催されております。川村先生とわたしは、「2025年大阪万国博覧会を実現する国会議員連盟」のそれぞれ幹事長、事務局長でもありますので、その関連もあって会場のさまざまな箇所を視察をしてまいりました。会場国のカザフスタンの展示場は球形の素晴らしいものでありました。

 

日本の会場は、省エネ問題について展示をしておりました。日本会場では、2025年の大阪万博の開催に向けてアピールする大きな掲示もなされており、宣伝としては非常に良かったのではないかと思います。

 日本以外の国では他に、韓国のイベントも見ました。多くの人物が登場し、VRを多用して面白い表現がなされていました。

 

 お昼には、セイドゥマノフ下院対日友好議員連盟会長主催で、昼食会が開催されました。

 午後は、ニグマトゥリン下院議長との会談、トカエフ上院議長との会談、ダリガ・ナザルバエヴァ上院対日友好議員連盟会長との会談と、立て続けに会談を行い、夜はクルムハメド・ヌルタオン党第一副総裁主催の夕食会にご招待頂きました。アルコール度数の高いウォッカとともに、盛大な歓迎を受けました。

 

 翌日5日は朝にアスタナを出発。長距離を移動し、バイコヌール宇宙基地に向かいました。この宇宙基地は、かつでガガーリン宇宙飛行士が飛び立ったところです。現在この宇宙基地は、領土としてはカザフスタンの領土なのですが、その土地をロシアが租借し、ロシアが宇宙実験を行っています。温度45度の灼熱の中、頭をクラクラさせながら視察を行いました。

 翌日6日はまた朝から移動し、アマルティにある日本人抑留者埋葬地を墓参しました。6年ほど前にもわれわれはこの地を訪れておりまして、そのときは荒れ果てた状態の日本人墓地を見ておりましたが、今は現地の有志および企業の募金等によって、きれいに整備されておりました。

 ここには、日本の約60万人のソ連抑留者の一部が眠られています。わたしの地元富田林にも、ここで零下40度の中、炭鉱掘りを10年近くやらされたという94歳の方がおられます。今回の墓参では、そのような悲惨な歴史の一面を改めてつきつけられた思いがしました。

 

 お昼には日系企業との昼食会。午後には、現地に進出している東京製綱工場を視察し、現地における日本企業の活動ぶりを見てきました。日本企業のカザフスタン進出は、現在約40社ほどだとのことで、これは極めて少ない数字です。カザフスタンは今後の発展が大いに期待できる国ですので、ぜひ多くの日本企業が関係を深めていって頂ければと思います。

 

 

 最後に、今回の視察の全体的な感想になりますが、強く感じたのは、カザフスタンは思っていた以上に大国だということです。面積は日本の約7倍もあります。オーストラリアが日本の9倍ですから、それとほぼ同じ大きさです。人口はオーストラリアが2200万人ほど、カザフスタンは2000万足らずです。こうしてみますと、カザフスタンは人口および面積の面ではオーストラリアと非常に似た国だといえます。加えて、カザフスタンは石炭、石油、レアメタルなど、多大な資源をもっています。オーストラリアが日本にとって重要な国であることは言うまでもないですが、カザフスタンも今後はそれと同じくらい重要な国になっていく可能性があります。友好議員連盟の一員として、今後も、カザフスタンとの関係強化に協力し、両国の発展に努めていきたいと思います。