アメリカ視察報告、第二弾は、ラムズフェルド元国防長官との会談についてです。

 

 5月2日に、ドナルド・ラムズフェルド氏の事務所を訪問し、意見交換を行いました。

 フォード大統領、ジョージ・ブッシュ大統領の下で国防長官を務めてこられたラムズフェルド氏は、アメリカの対外政策において数々の強行的な政策をおこなってきました。また日米関係においても、とりわけ在日米軍の再編について、さまざまな主張をされてきた方でもあります。

 

 会談はまず、日米関係についての話から始まりました。

 ラムズフェルド氏はとりわけ2月の安倍総理訪米時の日米共同宣言を高く評価されており、日米関係の発展に向けた良いスタートとなったと述べられていました。

 トランプ政権についてお話を伺うと、ペンス副大統領、ティラソン国務長官、マティス国防長官など、政権内のポストにはアジア太平洋をはじめとする国際情勢をよく理解している一流の人物が就いていると仰っていました。現在の陣容を見るかぎり、トランプ大統領は大統領として重要な仕事を成し遂げたと言えると思うし、過去30~40年の米国政権のうち最も素晴らしい陣容かもしれない。そう仰っていたのが印象的でした。

 

 続いて、北朝鮮問題についてお話を伺いました。

 ラムズフェルド氏は、金正恩が極端な行動をとることはありえないだろう、というお考えでした。数年前に氏とお会いしたときには、氏からチャーチル「虎に乗った独裁者は決して降りようとしない」という言葉を教えていただきましたが、今回もそのようなことを仰っていました。独裁者は突然の変化は望まないのだ、ということです。

 

 最後に、自民党「超電導リニア鉄道に関する特別委員長」として、アメリカのリニア(マグレブ)計画についてお話を伺いました。

 私はその前日にアメリカのTNEM社と意見交換を行っていましたが、そこではワシントンDC-ボルチモア間は早ければ7年後に完成するという話も聞いており、その件についてラムズフェルド氏からも話を伺いました。

 

 

 その他、米議会および日本国会における女性の進出について、モンゴルについてなど、話題は多岐に及びました。

 昨今、アメリカの対外政策が変化していくなかで、ラムズフェルド氏の忌憚のないご意見は非常に参考になりました。