10月25日火曜日に「外国人技能実習生の活用を推進する議員連盟」(会長:竹本直一)の総会を開催いたしました。

 すでに各所で報じられておりますように、外国人技能実習生受け入れの業種を拡大し、より広範囲で技能実習生制度を活用できるようにする法案が、火曜日に衆院を通過しました。本法案は前の国会から継続審議になっていたもので、いくつかの修正を経てようなく通過となりました。

 

外国人技能実習法案 賛成多数で衆院通過

http://mainichi.jp/articles/20161026/k00/00m/010/041000c

 

 

 昨今のニュースでも、外国人技能実習生をめぐる社会問題はたびたび報告されております。実習生の待遇の悪さや、外国人技能実習生の立場の弱さに漬け込む悪徳業者の存在など、問題は様々です。しかしその一方でこの制度は、人材の不足しがちな業界からは大いに歓迎されており、そこから両国間の交流が深まるなど、文化的なメリットも多数あります。とりわけ人材が不足しがちな介護業界からは、長らく本制度の拡充が求められていました。

 

 今回の法律改正では、従来の問題を解決するために、外国人受け入れの機関を認可制にするほか、労働状況の管理・監督など厳しい制限が課されることになります。受入機関には、日本人と同等以上の賃金を払っているか、パスポート取り上げなどの行為をやっていないか、などを逐次監督する義務が課され、違反しているところには厳しい罰則が課されます。今回の制度改正で、外国人技能実習生をめぐる社会問題が少しでも改善されることを望みます。

 また今回の制度改正で、外国人技能実習生の活用は今後より推進されることになると思われます。多言語を操る人々が日本の文化状況をさらに活性化させてくれるでしょう。我々も彼らの姿勢から大いに学ばなければなりません。