先日、リニア中央新幹線鉄道建設促進既成同盟会の会合が行われました。



 東京から大阪までリニア新幹線を通す構想で、関係都府県の知事が、ほぼ全員揃い、大変な盛り上がりを見せた会合となりました。



 私は、自由民主党政務調査会超伝導リニア鉄道に関する特別委員会委員長として、この会合に臨みました。


 リニア中央新幹線事業は、JR東海が建設主体でありますが、現在、東京・名古屋間の環境影響調査が行われております。


そして、同社は、2年後には着工にかかりたいと、強く希望ています。


 このリニア中央新幹線が完成されますと、東京・名古屋間は約40分で結ばれることとなります。


しかし、大阪までの開通は、東京名古屋間完成の後とされており、その成否も、JR東海の財政状況に左右されているのが現状です。


 財界を始めとする各界より、リニア新幹線の東京・大阪間同時開通が必要であるとの強い要望があがっておりますが、私も全く同意見です。


国が財源の不足分填補するなど、財政処置を施せば可能ではないか。そのような議論をこの特別委員会にて行って参りたいと思います。


 実は二年前、私の発案により、自民党大阪府支部独自で大阪都心部(梅田)~関空間の大深度地下利用のリニア鉄道構想の勉強会を行いました。この構想が実現すれば、関空・梅田間を七分で結ぶことが可能となり、大阪は、「隣接国への日帰り出張が可能な都市」とな、ひいては、アジアでの大阪という都市の位置づけを大いに高められることとなるでしょう。


 この「関空リニア」も、是非とも完成させたいと、私は思っております。

 リニア鉄道の技術の恩恵は、インフラ整備に留まりません。


 現在、JR東海は、アメリカ東海岸に新会社を設立。同社方式のリニア鉄道の輸出を企図されています。


 現在、実用化されているリニア鉄道は、上海のそれが有名ですが、このドイツ方式のリニア鉄道に比べ、JRのリニア鉄道は浮上高度が高く、より快適な運行が可能です。


 アメリカにおいてもJR方式のリニア鉄道が実現されれば、JRのそれが世界基準となるでしょう。

 そうなると、このJR方式のリニア鉄道が、外貨を獲得する新たな手段となると同時に、技術大国ニッポンを象徴する存在となることは、疑う余地がありません。



 私は、このリニア鉄道技術を大きく開花させるべく、努力して参る所存です。