今年3月、日本銀行の総裁が、白川方明氏より黒田東彦氏に交代しました。矢継ぎ早に打ち出された経済政策によって日本経済に明るい兆しが見えてきています。


私と彼は今を去ること約40年前、政府派遣留学生として、海外留学をした同期生です。彼は英国へ、私はアメリカへ渡りました。


日本政府は、当時より行政官在外研修制度を設けおり、各省庁より隔年で1名づつ官費留学生を派遣していました。ちなみに、江田五月参議院議員も法務省より英国に留学した同級生です。


黒田総裁は、大蔵省から選抜されてきました。


渡航前、語学等の一般教養に加えて、私達は京都ホテルにてテーブルマナーから、京都の妙心寺にて禅修行も受ける等、日米文化の相違を学んで後、渡米しました。


そのため、私達は、当時の日本と諸外国との圧倒的な国力差を目の当たりにしても、臆することなく、各国を経済大国と成させた政策を学ぶことができました。


私達が渡米した昭和44年当時、アメリカの国力は圧倒的に強く、一ドルのレートは360円でした。


そのため、ニューヨークで両替した際、10万円が、250ドルにしかならなかった事をよく覚えています。


つまり、手数料等で一ドル=400円の相場だったのです。現在のレートならば1000ドルにはなるでしょう。


我が国の経済成長の著しさを物語る、最も顕著な例だといえます。


帰国後、黒田さんは、財務省で財務官を経てアジア銀行総裁に、そして新たに発足した安陪政権下にて、日本銀行総裁となられました。


私は政治家として、彼は日本銀行総裁として、共に15年続いている我が国のデフレ状況を打開すべく尽力していきたいと考えています。