円高問題で安住財務大臣に緊急提言の申入れ

記者会見をする竹本直一

昨日、円高と産業空洞化問題に対処するためのPT座長として、自民党としての円高と産業空洞化問題に対処するための緊急提言をまとめ、安住財務大臣、藤村官房長官、石田内閣府副大臣に申入れを行いました。

現政権は、円高は大変な問題であると言いながら、8月から全く対策を取ってきませんでした。

また、9月20日に円高対策を政府はまとめましたが、9月21日には一時、1ドル76円12銭と東京市場の戦後最高値を更新するなど、市場に何のメッセージも与えることが出来ませんでした。

自民党は、このままでは日本が崩壊してしまうという危機感から、8月から円高と産業空洞化問題に対処するためのPTを設置し、9月7日に第一弾、そして昨日第二弾の対策をまとめました。

私たちの緊急提言は、次の「金融」「実体経済」それぞれへの対処を柱としています。

Ⅰ．政府・日銀の緊密な連携（追加的な為替介入、大胆な金融緩和策等）と円高是正へのわが国の毅然たる姿勢の表明

Ⅱ．円高・産業空洞化に負けない短期、中長期それぞれの時宜に効果的な政策の立案

自民党は、政府におけるこれらの提言の迅速な実行を強く求めています。

また、１０月１４日、１５日にパリで開かれるG２０財務大臣・中央銀行総裁会議にて、日本が低下しているプレゼンスを発揮し、政府が米欧州経済の安定に加え、為替相場への強いメッセージを発することを望みます。

発せられない場合には、日本経済のために、現政権に対して強い態度で臨まなければなりません。

今後の大きな課題としては、円高・円安等国際経済の動向に左右されない強靭で弾力性のある経済基盤や産業群の構築に関して提言をまとめていく予定です。

安住財務大臣に申入れ

藤村官房長官に申入れ

藤村官房長官と意見交換