菅総理 自分の子が拉致されたと思って行動しろ!


5月8日、連休最終日の日曜日、日比谷公会堂で、拉致被害者救出のための、国民大集会が、ジャーナリストの櫻井よしこさんの司会で行われた。


3時間の大集会であり、約1300人が、参加したと言われている。私も自民党シャドウ・キャビネット拉致問題担当大臣として、出席した。

平沼拉致議連会長の挨拶から始まった、この大会であるが、飯塚さん(田口八重子さんのお兄様:家族会代表)による、切々とした訴え、家族会の、増元さんの涙ながらに語る強い思い、そして、横田滋さん、早紀江さんご夫妻は、35年前の娘さんのご様子、余りにも長いこの待たされた期間の苦しみ、そして、さらに、双子の弟、拓也さんの、姉を思う気持ち、その全てが、心の奥深く突き刺さるような気持ちで聞かせていただいた。

ご家族の気持ちは、もう待てない、期限を切って、行動を起こそう、というものでした。


民主党政府は、政権交代以後、拉致問題担当大臣をたらいまわしの様にコロコロと変え、すでに4人目です。


さらに、「拉致被害者救済のための行動をとるように」ということで、再三、要請しているのに、何らこれといった回答がない。


挙句の果てには、拉致被害者の認定すら政府から受けられない、多くの特定失踪者の方々がいるのである。


これらの人たちが、我が子、我が兄弟の写真を持ち、壇上にあがられた。


その20数名の皆様方の涙ながらに訴えられる姿を見ていると、拉致被害者の方々の人権はどうなっているのか、日本は主権が侵害されているということに対して何の反応もしない、これでは国家ではないのではないか、という声も上がっている。

菅総理は東日本大震災への対応で大変であるが、もし自分の家族が、拉致被害に遭い、日本に帰って来ることができないという状況であったら何もしないで放っていられているのであろうか。


現在の政府を始め、私たちは自分の家族が、拉致されたという、思いのもとに、早急に行動を起こすべきなのではないだろうか。

もちろん、金正日政権は、現在大変な、窮状に立っていると聞いている。高齢であり、病に倒れている状況でもある。


金正日の死後は、息子の金正恩に、政権が継承されると思われる。


権力の移行期は政権が非常に不安定になる上、新たな政権には新たな政策が期待できる。この権力移行期を絶好の機会を捉えて、未だに、北朝鮮に閉じ込められている拉致被害者の方々を、日本の国力を上げて、救い出すことが、絶対に必要である。

先般も、北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会で述べたが、これは、与野党を超えた話であり、日本の権威が問われているのである。

ゴールデンウィークに、ワシントンにて、アーミテージ氏(ブッシュ政権時、元国務副長官)を訪問した際、温かく出迎えていただき、そして、彼の胸には、拉致議連の青の籏のバッジが、つけてあった。


アメリカは今回、ウサマ・ビンラディンを、パキスタンにおいて殺害した。


パキスタン政府の協力があったのか、なかったのか、パキスタンの国家主権を侵害したのではないかとの批判も出ているが、同胞3千人を死に追いやった、ウサマ・ビンラディンを殺害することに、成功した。

アメリカは、CIAをはじめ、あらゆる情報を持っているわけであるから、我が国のこの外交上の最重要課題でもある拉致問題について、協力体制をしき、強力な応援をお願いしたいと思っている。

それにしても世界は、不正義が追い出される時をむかえている。


中東の独裁者が、エジプト、リビアを始め、どんどんと国外へ追放され、あるいは、追放されそうになっているのを見ると、あらためて、最後には必ず正義が勝つ、そういう努力をしなければならない、それこそが、政治の力である。と、つくづく考えるのである。

最後には、童謡「ふるさと(うさぎおいし・・・)」を皆で歌い、心を1つにしたのである。