先日、交通安全議員連盟の総会が行われた。
私は交通安全議員連盟の事務局長を10年務めている。

これはかつて交通事故死者数が1万人を超えていた時代に、自民党として手を打たなければならないという危機感が背景にあったため、急遽立ち上げられた議員連盟である。
会長は自民党元幹事長の加藤紘一先生である。

さて、現在の交通事故死者数は近年の行政の努力により、かつては1万人を越えていた死者数が約5000人台へと半減した。
この要因として、飲酒運転の防止策やシートベルトの着用などを制度として導入したことが挙げられる。

特に後部座席でのシートベルト着用義務化はあまりピンと来ないかもしれないが、先日私の妻がタクシーに乗っていたところ、トラックに衝突され肋骨を2本骨折した。

妻が言うには、「もしシートベルトをしていなかったら命はなかった」そうだ。
それほど、ひどい事故だったわけである。
妻からは私は「後部座席でも必ずシートベルトをするように」と忠告を受けた。

一言に交通事故死者数が1万人から半減したと言っても、これは考えてみれば大変なことで、阪神・淡路大震災と同じレベルの死者数である。
今なお、一日あたり15名の人が亡くなっているわけであり、交通事故死者数が減ったと言って喜んでばかりはいられない。

これから秋の全国交通安全運動が始まるが、ぜひとも交通事故ゼロの想いを持ち車の運転をして頂きたいと思う。