エクソシスト | T-MOTOの日曜映画

T-MOTOの日曜映画

日曜日のショートムービー製作

監督 ウィリアム・フリードキン
出演 リンダ・ブレア

昨日、ケーブルテレビの深夜放送で観たところです。
ホラー映画ブームの先駆けみたいな作品です。
公開当時、私も地元の映画館で観たのですが、超満員で立ち見でした。

ただ、ホラーとしてどうかというと、当時も、今も、あまり怖いとは感じません。
筋金入りの無神論者の私は、宗教的なホラー映画って、「あー、そうですか」という感じで観てしまうんですね。
キリスト教のお約束事に従って悪魔業をやっている悪魔が律儀というか、敬虔な反信者というか・・・
ある日突然、日常に侵入してくる異物は、宗教とか因果律とかまったく無関係な不条理の方が怖いと思うんですけどね。

昔、映画館で立ち見で観たときは、悪魔が取り憑くシーンで、近くで立ち見で観ていた女性が失神して倒れた出来事の方が映画よりも怖かったです。
女性が失神したのは、リンダ・ブレアがベッドで跳ねていていきなり顔のアップのカットになったあたりです。

セリフだけで処理している登場人物の謎の死とか、殺人を疑っている変死なのに鑑識班を投入しない警察とか、いろいろ突っ込みたい箇所はありますが、さまざまな小さなエピソードを散りばめた細かい描写など映画製作の参考になる作品だとは思います。