無限ループ でも一回だけ | T-MOTOの日曜映画

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日曜日のショートムービー製作

多くの人が抱いている死生観、死後はどうなるか、については、大体
1. 天国へ行く
2. 生まれ変わる
のどっちかだと思いますが、私自身が、今現在一番もっともらしいと考えているのは、
「前世も死後の世界もなく、自分の人生は一回だけ。主観的には無限ループ」
というものです。

外傷とか病気などで脳が損傷すると精神も大きく変わるように身体あっての精神ですから天国というのはなさそうですし、物質であれ生物であれ、属性だけ他へ移動するというのもおかしな感じですし、生まれ変わりというのもなさそうです。

一切の願望抜きで考えれば、「前世も死後の世界もなく一回きりの人生」というのが、一番、すっきりしていて私には説得力があります。

で、自我というか意識というのは、その人の人生の時間の中でのみ存在していて、その外には存在しないので、主観的には無限ループ。死んだらまた最初に戻って生まれて、の繰り返し。本当は一回だけなのに無限ループ、本人の自覚がないのに主観的、というのもおかしな話ですが、表現としては他に適当な言葉を思いつかないので。

というのが、マイブームの死生観なのですが、この考え方だと、自殺というのは意味をなさなくなるんですね。同じことを繰り返すだけなんですから。最適解は、「生きて人生の付加価値を増やすこと」しかありえなくなります。

これが一番もっともらしいと頭では考えています。

でも、三年前に友人が亡くなって、その何ヶ月か後に、家の前の道路でちょっと毛色の変わった小さなカラスがよくやってきて遊んでいるのを見たときは、「もしかしたら彼女の生まれ変わりなのでは?」などとわりと本気で思ったりしたので、確固たる考えではなくてアバウトです。