富士山静岡交響楽団第134回定期演奏会 (アクトシティ浜松中ホール)

 

指揮:ユベール・スダーン 

ピアノ:田村響*

 

ラヴェル/組曲「クープランの墓」

ラヴェル/ピアノ協奏曲 ト長調*

(ソリスト・アンコール)

ドビュッシー:前奏曲集 第1巻 - 第8番 亜麻色の髪の乙女

メンデルスゾーン:無言歌集 第1巻 Op. 19b - 第1曲 ホ長調「甘い思い出」 MWV U86

 

フランク/交響曲 ニ短調 FWV48

(アンコール)

ドビュッシー:ベルガマスク組曲 - 第3曲 月の光(A. カプレによる管弦楽編)

 

元東響音楽監督であるオランダの名匠、79歳のユベール・スダーンが富士山静岡交響楽団に2回目の客演。オール・フランスものである(フランクはベルギー人ではあるが)。

 

冒頭に演奏されたのはラヴェルのクープランの墓。つい2日前にシャルル・デュトワ指揮N響で聴いたばかりなので分が悪いが、オーケストラは普通に上手いし、フランスの巨匠ジャン・フルネに師事した(プレトークで初めて知った)というスダーンのフランス音楽は、デュトワほどのエレガントさと軽妙洒脱さはないにしても、普通に素晴らしい演奏である。大活躍のオーボエは篠原拓也氏。このオーケストラの木管はなかなかだ。弦は8-8-6-4-3だったか。

 

続いて演奏されたラヴェルのピアノ協奏曲。ピアノ弾いた田村響、かなり久しぶりに聴くが、なかなかいいピアニストだ。ヤマハ、河合の本拠地の浜松だがピアノはスタインウェイである。音色は硬質で、非常にかっちりとしたピアノを弾く人だ。浜松に近い安城の出身で、2007年ロン=ティボー国際コンクール優勝。技術的に非常に安定しているしそつがない。第2楽章のコールアングレを吹いた美人奏者は髙橋早紀さん、とても深みがあるいい音である。

 

後半は12-10-8-7-6でフランクの交響曲。非常に起伏に富んだ素晴らしい演奏であり、このオーケストラのレベルの高さが感じられる演奏だ。栁谷信氏はとても素晴らしい表情のホルンだし、木管群はとてもハイレベル。

全ての分野において、弟子のためにお手本となる曲を1曲ずつ書いたと言われるフランクのこの交響曲、非常に構成がしっかりしているが、スダーンの演奏は曲の構成をしっかりと見据えながら感情表現が素晴らしかった。

ちなみにスダーンは2015年にこの曲を東響と演奏している。

https://ameblo.jp/takemitsu189/entry-12027100837.html

 

プレトークの際にスダーンがドビュッシーの小品をアンコールに用意していると予告していたのだが、なんと、カプレ編の月の光だとは。これは予想外だった。

 

13時半開演、20分の休憩をはさみ、終わったのは15時35分過ぎであった。

 

総合評価:★★★☆☆