LFJ2日目、少し控えめに2公演のみ。
【公演番号253 ホールD7】
アレクセイ・ヴォロディン (ピアノ)
ラフマニノフ:楽興の時 op.16
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 op.36(1931年改訂版)
ロシアのピアニスト、アレクセイ・ヴォロディンはゲルギエフとの協奏曲の共演などでわが国でも知名度が高い。昨年私は初めて彼のリサイタル(シューマン、ショパン、リスト)を聴いたのだが、残念ながらそれほどのインパクトは感じられなかった。
https://ameblo.jp/takemitsu189/entry-12403453768.html
しかし今日のプログラムであるラフマニノフはさすが得意分野らしく見事な演奏であった。ロシアっぽさよりも普遍的なロマンティシズムを感じさせる演奏である。5番のアダージョ・ソステヌートは自分が数年前、久しぶりにピアノを習ったときの課題曲…プロが弾くとこうも違うものか。
後半のソナタ第2番、もっと演奏されて然るべき素晴らしい作品であるが、ヴォロディンの演奏は低音の解像度が高く極めてクリアな印象だ。あれだけ激しい打鍵でも音が濁らないのはさすがである。
総合評価:★★★★☆
【公演番号233 ホールB5】
ヴォックス・クラマンティス (合唱)
ヴォックス・トリオ (室内楽)
ヤーン=エイク・トゥルヴェ (指揮者)
ペルト:何年も前のことだった
ペルト:7つのマニフィカト・アンティフォナ
ペルト:スターバト・マーテル
(アンコール)ペルト:ファティマの3人の羊飼いの子供
前日に続き、エストニアの団体であるヴォックス・クラマンティス。この日の合唱団は総勢14名。1曲目はソプラノ(カウンターテナー)、ヴァイオリン、ヴィオラという編成、2曲目がアカペラ合唱で、3曲目が合唱とヴァイオリン、ヴィオラ、チェロという編成である。
エストニアの作曲家であるアルヴォ・ペルト(1935〜)は一世を風靡した東欧のヒーリング系作曲家の中の一人であるが、その作品はミニマリスティックでとても親しみやすいものだ。実際、この日の曲も繰り返しが多くて心地よい眠気を催すものであった。
ヴォックス・クラマンティスの声はとても温かみがあって、ペルトの宗教的作品がかなり人間的に聞こえてくるであるが、やはりこうした作品はもう少し残響の多い空間で聴きたいものだ。現に、彼らの録音を聴くととても残響が多い空間における演奏がほとんど。
総合評価:★★★☆☆


