NHK交響楽団第1907回定期公演Cプログラム2日目を、NHKホールにて。

 

指揮:パーヴォ・ヤルヴィ

ピアノ:アレクサンダー・ガヴリリュク

 

ラフマニノフ/ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18

(アンコール)ラフマニノフ(コチシュ編曲)/ヴォカリーズ

プロコフィエフ/交響曲 第6番 変ホ短調 作品111

 

前半に超人気のラフマニノフピアノ協奏曲第2番、後半に渋く難解と言われるプロコフィエフの交響曲第6番という変わったプログラムである。にもかわらず完売したのは、ピアニストが当初カティア・ブニアティシヴィリだったからか?

 

前半のピアノ・ソロを弾く予定であったジョージア出身のグラマーでエキゾチックな美人ピアニスト、ブニアティシヴィリが健康上の理由で来日中止となり、代役はなんとアスリート系のガヴリリュク。

そのガヴリリュクが弾くラフマニノフの2番、まさに完璧な演奏であった。本当にあらゆる点で非の打ち所がない、完全無欠の演奏だ。テクニックは完璧だし、全ての音が3階の私の席かでクリアに聞こえるし、全体のバランスもいい。これがブニアティシヴィリであれば、もっと情感豊かでエロティックな演奏になったのかもしれないが、ラフマニノフの2番に関して言うと、私はガヴリリュクのようなややビターテイストで颯爽と進む演奏が好きである。第2楽章も、比較的速めのテンポであり、それがかえってこの楽章のロマンティシズムを浮き立たせているように感じられるのだ。

アンコールはヴォカリーズであったが、途中から装飾音符がきらきらと全体をちりばめたような音楽に変貌していった。誰の編曲かと思えば、ハンガリーのピアニスト、ゾルターン・コチシュのものだった。

 

後半はプロコフィエフ6番。

プロコフィエフの7つある交響曲のうち、頻繁に演奏されるのが1番「古典」と5番であり、6番はその次ぐらいに演奏頻度が高いだろうか。7番「青春」はまだ演奏されるが、2、3、4番になるとぐっと頻度は低い。

今回のパーヴォの演奏、全体の構成がしっかりしていて、陰鬱な雰囲気のなかにもまろやかな響きを醸し出しているのはさすがである。金管の重量感がとても心地よい。

 

編成は前半が14型、後半が16型で対向配置。

 

技術点:★★★★☆

総合感銘度:★★★☆☆