NHK交響楽団第1887回 定期公演 Bプログラム2日目を、サントリーホールにて。

 

指揮:パーヴォ・ヤルヴィ

 

ストラヴィンスキー/バレエ音楽「ミューズの神を率いるアポロ」

ストラヴィンスキー/バレエ音楽「カルタ遊び」

ストラヴィンスキー/3楽章の交響曲

 

 

ストラヴィンスキーの新古典主義時代の作品3作。あまりに有名な3大バレエに比べるとインパクトは弱いものの、十分に素晴らしい作品である。ストラヴィンスキーの新古典主義の作品は他にもいくつかあって、親しみやすい曲が多い。

ちなみに2019年2月のB定期では、ストラヴィンスキーの初期作品のいくつかと「春の祭典」が演奏される。

 

「ミューズの神を率いるアポロ」は1927年~1928年の作品。弦楽合奏のみによる、平明で懐古趣味的な作品で、この作品が書かれた15年ほど前にあのスキャンダラスな「春の祭典」を書いた作曲家と同じだとは到底思えない。

N響の弦セクションは16型、豊麗で艶のあるシルクのような響きの弦がとても心地よく、昼間の疲れがどっと出て正直眠くなってしまった…

ちなみにこの作品、カラヤン指揮ベルリン・フィルによる秀逸な録音がある(1969年)。私は聴いたことがないが、ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルによる録音(1965年)もある。

 

後半1曲目「カルタ遊び」(1936)は、個人的には今回の3作品のなかで最も親しみが薄い作品であるが、これがとても素晴らしい演奏であった。実に優雅で鮮やかな光に満ちている。N響の管楽器セクションがとても明るく見事だ。弦は12-10-8-6-6。

 

後半2曲目、この日の曲目で最も有名な「3楽章の交響曲」(1942~1945)も秀逸な演奏であった。この曲はリズムの処理が卓越した指揮者であることが必須であろう。その点、パーヴォの鋭くかっちりとした棒裁きはまさにこの曲にうってつけであろう。

それにしても、この曲の第1楽章、バルトーク「弦、打楽器、チェレスタのための音楽」(1936)の第2楽章に似ている。バルトーク作品の方が先だから、ストラヴィンスキーが影響を受けたのか、はたまたただの偶然か。

この曲では再度弦セクションが16型に拡大。

 

総合評価:★★★☆☆