クリスティアン・アルミンク指揮新日本フィルのサントリー定期。
エスケシュ作曲 ヴァイオリン協奏曲(2009)*日本初演
(アンコール)エスケシュ:ヌン・コム
ブラームス作曲 交響曲第4番ホ短調 op.98
いつも通りサントリー定期は空席が目立つが、客の入りは8割程度だろうか。
今回のプログラムの2曲、フィナーレがパッサカリアという点で共通している。こうした凝ったプログラミングが年間を通じているのが、新日本フィル定期の素晴しいところ。
1曲目のエスケシュのコンチェルトは2009年、アルミンク指揮リヨン国立管、グリマルのソロで初演された。幻想的な作風で、いい意味で映画音楽的なところがある。全曲続けて演奏され、気がつくとパッサカリアになっていて、クライマックスに向けて上り詰める緊迫感は見事。これはなかなかの名曲だろう。
アンコールは、エスケシュがグリマルのために10年前に書いたというnun kom。
http://brahms.ircam.fr/works/work/25924/
持続音が全体を支配する小品だ。
後半のブラ4。響きが薄いわけではないが、どちらかというと淡い色彩の音だ。それにしても、トリフォニーで聴くこのオケの音と、サントリーで聴くこのオケの音はだいぶ印象が違う。トリフォニーで聴いてこそ、このオケの本当の良さがわかるというものだ。サントリーだとちょっとウェットすぎて、ときとして音が濁ってしまうのだ。
アルミンクの指揮、第3楽章が意外なところでリットしたり、アッチェレランドしたりと面白かった。管楽器は微妙にキズがあるが、ひどいということはない。2楽章冒頭のホルンの音はよかった。
エスケシュ作曲 ヴァイオリン協奏曲(2009)*日本初演
(アンコール)エスケシュ:ヌン・コム
ブラームス作曲 交響曲第4番ホ短調 op.98
いつも通りサントリー定期は空席が目立つが、客の入りは8割程度だろうか。
今回のプログラムの2曲、フィナーレがパッサカリアという点で共通している。こうした凝ったプログラミングが年間を通じているのが、新日本フィル定期の素晴しいところ。
1曲目のエスケシュのコンチェルトは2009年、アルミンク指揮リヨン国立管、グリマルのソロで初演された。幻想的な作風で、いい意味で映画音楽的なところがある。全曲続けて演奏され、気がつくとパッサカリアになっていて、クライマックスに向けて上り詰める緊迫感は見事。これはなかなかの名曲だろう。
アンコールは、エスケシュがグリマルのために10年前に書いたというnun kom。
http://brahms.ircam.fr/works/work/25924/
持続音が全体を支配する小品だ。
後半のブラ4。響きが薄いわけではないが、どちらかというと淡い色彩の音だ。それにしても、トリフォニーで聴くこのオケの音と、サントリーで聴くこのオケの音はだいぶ印象が違う。トリフォニーで聴いてこそ、このオケの本当の良さがわかるというものだ。サントリーだとちょっとウェットすぎて、ときとして音が濁ってしまうのだ。
アルミンクの指揮、第3楽章が意外なところでリットしたり、アッチェレランドしたりと面白かった。管楽器は微妙にキズがあるが、ひどいということはない。2楽章冒頭のホルンの音はよかった。