新国立劇場オペラパレスにて、プッチーニ「ラ・ボエーム」最終日。演出:粟国淳。
ミミ:ヴェロニカ・カンジェミ
ロドルフォ:パク・ジミン
マルチェッロ:アリス・アルギリス
ムゼッタ:アレクサンドラ・ルブチャンスキー
ショナール:萩原 潤
コッリーネ:妻屋 秀和
合唱指揮 : 三澤 洋史
合唱 : 新国立劇場合唱団
児童合唱 : 東京FM少年合唱団
コンスタンティン・トリンクス指揮東京交響楽団
粟国演出のラ・ボエーム、私は2003年、2004年に観て以来久しぶりである。予定調和的に収まっている舞台で、安心感はあるが、暗い色調のためにあまり私の印象には残らない。
歌手陣は悪くないものの小粒にまとまっている。ロドルフォのジミン、最近オペラ界でめざましく増えている韓国人歌手であるが、世界的ワーグナー歌手のクヮンチュル・ユンの深々としたずっしり響く声とか、昨年のMETで来日したヨンフン・リーの細いながらよく通る声などに比べるとインパクトが弱いのは事実。この役に私が求める遠くまでよく通る声の伸びが今一つだ。ミミ役のカンジェミは古楽で有名な人らしいが、もうひとつ声に張りと若々しさが欲しい。ムゼッタは個人的にはリッチで深みがある声なので好きだが、一般的なムゼッタのイメージとは違うかもしれない。
オケと合唱はアンサンブルもよく決まっている。特に第3、4幕におけるあまりに優美な旋律を奏でる弦楽器が素晴らしい。
ミミ:ヴェロニカ・カンジェミ
ロドルフォ:パク・ジミン
マルチェッロ:アリス・アルギリス
ムゼッタ:アレクサンドラ・ルブチャンスキー
ショナール:萩原 潤
コッリーネ:妻屋 秀和
合唱指揮 : 三澤 洋史
合唱 : 新国立劇場合唱団
児童合唱 : 東京FM少年合唱団
コンスタンティン・トリンクス指揮東京交響楽団
粟国演出のラ・ボエーム、私は2003年、2004年に観て以来久しぶりである。予定調和的に収まっている舞台で、安心感はあるが、暗い色調のためにあまり私の印象には残らない。
歌手陣は悪くないものの小粒にまとまっている。ロドルフォのジミン、最近オペラ界でめざましく増えている韓国人歌手であるが、世界的ワーグナー歌手のクヮンチュル・ユンの深々としたずっしり響く声とか、昨年のMETで来日したヨンフン・リーの細いながらよく通る声などに比べるとインパクトが弱いのは事実。この役に私が求める遠くまでよく通る声の伸びが今一つだ。ミミ役のカンジェミは古楽で有名な人らしいが、もうひとつ声に張りと若々しさが欲しい。ムゼッタは個人的にはリッチで深みがある声なので好きだが、一般的なムゼッタのイメージとは違うかもしれない。
オケと合唱はアンサンブルもよく決まっている。特に第3、4幕におけるあまりに優美な旋律を奏でる弦楽器が素晴らしい。