大野和士指揮東京フィルハーモニー交響楽団の演奏を、サントリーホールにて。曲目はマーラー:交響曲第2番「復活」。

独唱:並河寿美(S)、坂本朱(A)、合唱:国立音楽大学、東京オペラシンガーズ(合唱指揮:田中信昭、永井宏、宮松重紀)。


「世界のオザワ」が最近勢いを失ってしまっている今日、世界的な舞台で活動している日本人指揮者は大野和士と佐渡裕くらいではないだろうか。その大野に対してサントリー音楽賞が与えられた、記念コンサート。


大野の「復活」はCDにもなっているが、特に変わったことをしているわけではなく、この長いシンフォニーの構成をしっかりと見据えたもので、フィナーレでの感動を中心に据えた演奏である。


オケはまあまあだろうか。私の座席(1階前方右寄り)のせいもあるのかもしれないが、アンサンブルのズレが多少気になるところもあったし、弱音にもう少し繊細さが欲しい。素晴らしかったのは合唱。バスが非常にはっきり聞こえたのが心地よい。

最後の鐘が妙な響きだったのはなぜだろうか?

ちなみにスコアを見ると、最後のトゥッティに鐘の記載がないのはなぜ?どなたかご存じの方は教えてください。