森内剛指揮新世紀オーケストラの第1回定期演奏会を、三鷹市芸術文化センターにて。曲目は
ヴォルフ、マーラー、R・シュトラウスの歌曲
R・シュトラウス:「ナクソス島のアリアドネ」~ツェルビネッタのアリア、作曲家のアリア
シューマン:交響曲第4番
という意欲的なもの。
森内剛さんはリンツ州立歌劇場指揮者とのこと、日本人がこのように現地のオペラハウスで活躍されているのはうれしい限りである。
この日の演奏会、一番印象に残ったのはマーラーの「私はこの世に忘れられ」と、シュトラウスのナクソス島だろうか。ナクソス島はもともと小編成だが、こうした小編成で聞こえるロマンティックな音楽の響きはまた格別である。
後半のシューマンも小編成のまま(弦は4-4-2-2-2?)であった。こちらは少々アンサンブルの乱れが見られたし、個人的な好みで言えばもう少しドラマティックな起伏が欲しかったが、基本的な構造はしっかりしていたと思う。