クリスチャン・ツィメルマンのリサイタル(サントリーホール)。

ショパン:ノクターン第5番 嬰へ長調 op.15-2
ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 op.35「葬送」
スケルツォ第2番 変ロ短調 op.31
バラード第4番 ヘ短調 op.52

ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 op.58
(アンコール)ワルツ第7番嬰ハ短調op.64-2


オール・ショパン・プロのピアノ・リサイタル、基本的に私は行かないのであるが(ショパンばかりずっと聴いていると退屈してくるのである)、世界で5本の指に入るピアニストであるツィメルマンが弾くというのであれば別である。


今回も、ツィメルマンはよく練られた演奏であったが、ピアノ・ソナタ第2番はあまりしっくり来なかった。これは、今日の私の精神状態(仕事で少々ショックなことがあった)にもよるかもしれないが、さすがのツィメルマンも、日本国内ツアーを15公演もやるのでは、やはりだれるんだろうか?

でもその後のスケルツォ第2番は素晴らしかったし、後半もよかった。が、ショパンに関しては、どうもあまり雄弁なことが書けないな…ピアノソナタ第3番の3楽章は夢見るように美しかった。


それにしても今日は無神経な観客が多くて閉口した。ビニール袋をがさがさしたり、飴の皮だかトローチのホイルの音だかわからないが、信じられない。