月曜日、小澤征爾音楽塾「こうもり」を観てまいりました(神奈川県民ホール)。

先日フォルクスオーパーのこうもりを観たばかり、あちらは本場、こちらはピット内はほぼオール日本人です。


オケはアマチュアですが割と水準高く、歌手は予想通りかなり水準が高かったです。なんと言ってもアンドレア・ロストのロザリンデ、ボー・スコウフスのアイゼンシュタインです。ロストのロザリンデは私がこの役に持っているイメージからすると少々かわいらし過ぎるかもしれませんし、スコウフスのアイゼンシュタインも少々上品過ぎるか?

デイヴィッド・ニースの演出はきわめてわかりやすいが、独特の色調を持っていて好感が持てました。


で、小澤さんの指揮ですが、やはり冒頭の序曲から重い…ニューイヤーコンサートでのこうもり序曲で、ウィーンフィルを振ってもやはり重かったですが、今回もその印象はぬぐえませんでした。その後もテンポがもったりしていましたが、やはり彼も歳をとったということなんでしょうか。

しかしながらオケメンバーが小澤さんのことをこの上なく尊敬していることは、ピットのそばで見ていてよくわかりました。先日の新日フィルの悲愴のあと、腰を傷めてスケジュールをキャンセルしていた小澤さんでしたが、この日は見事復活、振っている姿は実に若々しかったです。


というわけで、全体としてはかなり満足度の高い公演でした。