オペラパレスで十分拍手する余裕もなく、ミューザ川崎に移動。

実を言いますと、ミューザ川崎のホール、個人的にはサントリーホール以上に好きな響きのホールです。サントリーホールは時として響き過ぎて音が濁ることがあるのですが、このホールは響き過ぎず、クリアに音が聞こえるのです。

この日の座席は3階LAでしたが、実にわかりにくい。案内係に聞いても、間違えた場所を教えられた…


1曲目はコンスタンティン・リフシッツのピアノでラヴェルのト長調のコンチェルト。こういう曲をやると、このオケの管の弱さが露呈しますが、でもそれなりに楽しめました。


後半のマーラー6番、これは9番と並んでマーラーの中でも私が大好きな曲です。従来の東京交響楽団の演奏からして、薄い響きを想像していたのですが、意外にそんなことはなく(舞台の真上で聴いていたからか?)、また実に熱い演奏でした。飯森さんの指揮は割と淡白というか、安全運転に見えたのですが、出てくる音はそんなことはなくツボを押さえた名演といっていいでしょう。最近の傾向どおり、従来の2楽章と3楽章を逆転させた順番で演奏されました。


しかし長い演奏会だった!6時開演で、終わったら8時半でした。さらにこのあと、椿姫の会場でばったり出会った京都の友人と新橋で合流し、2時まで飲んでしまいました。長い1日でした。