一連の備忘録としてブログに書かせていただいてます。



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しばらくしてから助産師と院長がLDRへ入ってきた。

「はい、また麻酔をしていきます。意識がだんだん遠のいていきますよ」

薬の名前と投与する量などを助産師が院長に確認しながら再度、麻酔の投与が始まった。

麻酔の種類など、素人の私には分からないが

今度の麻酔は意識の深くまで一気に落ちた。

院長の声や助産師の声が遠くに聞こえ、

視界に入る部屋の光景がだんだんぼやけてきた。

ぼやけてきたと思った瞬間から、私は不思議な光景をずっと見ていた。


白い砂の壁みたいな一面が

映画のシーンが切り変わる感じで

様々な模様で

一面、一面、サイコロが転がってコロコロ面を変えるように画面が

目の前で移り変わる。

と同時に私の体は

地面深く

自分がとことん落ちていったのだ。

タワー・オブ・テラーの様な急降下で
どんどん深くへ落ちていく。


私はなされるがままそれを怖いとか嫌だとか思う隙がなく、「無」のまま果てなく落ちていった。



広大な白い砂の空間に自分だけが居る。

落ちながらその内に

うつ伏せになったり上下回転したりして

360度、いろんな方向へ体勢が変わる。

まるで宇宙飛行士の訓練でも受けているかの様だった。

上と下がどっちなのか

もはや分からない状態で

広い空間に居たかと思うと、MRIの検査機の中にでも居るかの様に

狭い空間に切り替わったり…


目まぐるしく変わる白い砂の壁や白いコンクリートの数々。


深く深くまだまだ沈んでいる


私はどうなるんだろう?


何だか息苦しくなってきた。



そう思い出したら、

体がだんだん上の方に登っていく様な感覚になった。


上の方へ戻ってるのかな…?


なんて考えていたら



先ほどの麻酔がかかる直前まで見ていた風景らしきものが視界にぼんやりと入って来た。




私の息は止まっていたのだろうか?
大きく、大きく息継ぎするかの様に


部屋の空気という空気を自分の体に



大きく豪快に吸い込んだ!!




ああ。気持ちいい!!
空気で胸いっぱいにした。
生き返った様な気がした。


そういえば、みくるが地球の空気を思いっきり吸い込んでみたい。
って言ってたな。
(ここら辺のお話は別記事で書きますね)



空気を吸えるって、なんだか幸せ…


心からそう思った。


少しは地球の空気もみくるにも届いただろうか??


というか、みくるは今どんな状態なんだろう。



ちゃんと次は自分の力で思いっきり空気を吸わせてあげたいな…


深呼吸を何回も繰り返し、息をするのがこんなに幸せな事なのかと気付かされた。



続く