★☆月の歌☆★ -29ページ目

★☆月の歌☆★

SUPER JUNIORを中心とした備忘録


感想や自分なりの解釈を語る相手がいないので・・・ここに書いておこうかなと・・・無駄に長くなりそうな予感がしますが・・・。


ミュージカル初心者で詳しいことはわかりませんので、間違ったことを書いていたら大目にみてください。





・主要キャスト4人について


*アドリアナ/サンドラ


ドラキュラの救済を求めて自ら命を絶つアドリアナ・・・それから600年の長い間ドラキュラから想われる存在なのですが、私としては印象が薄くて・・・。


誰かのために命を絶つというのは切ないこと、でも実際にはそのくらい相手を強く想っていても簡単にできることではなくて・・・救済とは何を意味していたのかな? 

死をもってしか救えないほどの罪、怒り・・・それでも自ら命を絶つのは赦されることではなくて・・・だからドラキュラは一緒に死ぬこともできずに600年もの年月を生き続けることになったんだろうな。



アドリアナそっくりのサンドラ、オペラ歌手ということで、劇中にオペラを歌います。

ミュージカルの中にオペラ、得した気持ちになりましたし圧巻でした。


ドラキュラに親兄弟を殺され(本当は違うんだけど)復讐のために近付くんだけど、逆に恋に落ちてしまう。


あんなに憎んでたのにそんな簡単に恋に落ちちゃうの?と拍子抜けします。
アドリアナそっくりなのでドラキュラが本当に愛おしそうに見つめてはいますが、だからと言って復讐の相手に嘘をついて近付いているわけで。


サンドラがドラキュラ好きになっちゃったかもどうしようこの胸の高鳴りと歌う「愛」

あの曲はドラキュラに1回だけ会った後?それとも何回か会ってからなのかな?

話としては初めて会った後な感じですが、そうだとしたらそんなに簡単に?ってなるし、何回か会った後だとしたら、そりゃあ好きになっちゃうかもねって納得できるんだけど・・・。


あと、これは誰に向けて歌っているのか?という点でも受け取り方が違うような・・・。

字幕では「彼」という三人称だったと思うのですが、그대は「あなた」いう二人称ですよね?

この歌がドラキュラを想う歌に変わりはありませんが、二人称でドラキュラに向けての歌だとすると、そりゃああんなにかっこよくて優しく見つめられたら恋に落ちちゃうよねってサンドラが可愛く見えてくるから不思議です・・・。


ドラキュラの家に招待されすぐに行くと返事をしたサンドラを、そっくりだからと魅かれつつも疑っているピエールとドラキュラ。

それでも600年も心の中にいたアドリアナそっくりのサンドラを見て嬉しさが隠せないドラキュラ、ここの場面だけ笑顔を見せてくれて嘘の幸せに切なくて苦しくなります。


でも疑っていたからなのか、そっくりだからといって代わりになることはできなくて、最終的にはドラキュラはロレインを選んでしまうので、サンドラが(少し)かわいそうです。





*スティーブン


ゴンミョンさん、名前と顔は存じておりましたが、歌を聴くのは初めてだったので楽しみにしていました。

主役はドラキュラなので仕方ないのですが・・・何ていうかもったいない使い方ですよね・・・。


愛するロレインをドラキュラに奪われ、自分も吸血鬼になって復讐するスティーブン。


そうやって考えると復讐の相手はドラキュラだけなのに、ロレインも憎んでいて。

ドラキュラがロレインを連れ去ってしまい、スティーブンが吸血鬼になるところであっさりとその時代が終わってしまうので、スティーブンがどれだけロレインを愛していて、愛していたからこそ絶望し、怒りに震えて、愛が憎しみへと変わっていく、その感情が想像できないうちに次の時代にいってしまうのです・・・。


300年もロレインとドラキュラを追い続けて、すっかり悪者になってしまってるのですが、彼の愛と憎しみが前半で描かれていないので、彼の悲しみに寄り添えないのです・・・。

ピエールを殺すところの狂気に満ちたスティーブンはゾッとするのですが、彼の深い愛を知っているかどうかで、彼がそうならざるを得なかった悲しい人なのか、ただ愛する人を奪われたかわいそうな人なのか印象が変わるような気がします。


ロレインに再会し「スティーブンなの?」って聞かれた時、「そう、私はスティーブンだ」と答えるその声。

憎しみよりも穏やかな優しい声に聞こえたのは気のせいかな?

300年経っても自分を覚えていてくれたこと、やっと(なのかどうかわからないけど)ロレインに会えた喜びが一瞬だけ出たのかな?


彼に最後に残ったのは憎しみだけだったのでしょうか・・・ロレインへの愛はもう残っていなかったのかな?それとも・・・。





*ロレイン


ドラキュラに600年も想い続けられるアドリアナよりも、私はロレインにとても共感を覚えました。


アドリアナがドラキュラに宛てた手紙を通してドラキュラに恋をして、その大切な手紙を読む姿が可愛くて。


人間であることも捨てて300年もドラキュラの傍にいたのに裏切られて・・・絶望した時の姿が本当に悲しくて、悲しみから諦めや怒りに変わる瞬間に歌声が変わっていく、切なくて苦しくて泣きそうになりました。


ロレインがいるところにアドリアナそっくりのサンドラが訪ねてきて、そこにドラキュラが登場。

初めて見るアドリアナそっくりのサンドラ(もしくは久しぶりに会うアドリアナともとれる)にすっかり目を奪われているドラキュラは、ロレインが話しかけても最初は全く目を向けようともしません。


自分を見てくれないドラキュラにさらに話しかけようとした時に「ロレイン」と強く呼ばれ、そこで初めてやっとドラキュラがロレインを見るのですが、その時のドラキュラの凍るような冷たい目。

愛しているからこそ従ってその場を離れたものの、その時にロレインは何を思ったのかな・・・。


スティーブンによって目を奪われ、ドラキュラの最後を耳だけで感じて、「私が・・悪かった・・・」と言われた時にどう感じたんだろう・・・絶望からは救われたんじゃないかな?


300年経って結構なやさぐれた雰囲気をまとい、大胆なドレスに身を包んではいたけど、ドラキュラを愛する純粋な気持ちは残っていたような気がします。


そして、300年も一緒に過ごしてきたという事実。

アドリアナの肖像画を飾らずにいたということは、ドラキュラもロレインを愛していたんじゃないかな?

それはアドリアナに向けた愛とは違う愛。

でも、アドリアナを通してドラキュラを愛していたロレインはアドリアナと同じ愛が欲しかったのかな?


ただ、ロレインの愛は最後まで憎しみに変わることはなかったような気がします。





*ドラキュラ


私の好きな場面は最初と最後です。


司祭たちを殺すところ、それを正義だと信じて疑わない凛とした表情。


アドリアナが自分の腕の中で息絶えた時の「왜~~~!!!!!!」という絶叫。

一緒に死ぬこともできない絶望と怒り、吸血鬼になっていくことに戸惑いすら感じない狂気。


そして、自分の命を捨ててまで守ろうとしたロレインに赦しを乞う、その顔には安堵さえも見える。

どこかで見失ってしまったのか、傍にあったのに忘れてしまったのか、愛を感じずに過ごした時間もあったんじゃないのかな?

その愛をロレインから最期に感じて、愛する人を死なすことしかできなかった自分がようやく愛する人を守ることができて、安心したように逝ってしまうのです。



彼が誰を愛していたのか、何に対して怒っていたのか、何を赦してほしかったのか、600年をどのように生きてきたのか、そこに答えがほしいようでいらないのかもしれません。

誰にどのように心を寄せるのかで話や役柄の印象が全然変わってしまうけど、それはこの話の面白さなのかもしれないと思うからです。






・ミュージカル全体について


展開が急に途切れることが多く、話の繋がりでいったら内容を把握するのは一度だけでは難しいと思います。

レポでもそのような意見を見かけたので、私も一度だけではなく2公演見ることにして、やはり二度目でようやく話がふんわりと把握できました。


アンサンブルの皆さんも素敵だったのですが、理解が難しい場面もあり、そこは誰かの心情を語る場面にしてほしいなぁなんて思ってしまいました。


この話のテーマは何なのでしょう?

私は副題の「愛と憎しみの果て」が頭にあったのでそれを想像しながら観に行ったのですが、主要キャスト4人の心情を想像で補完しなければいけなかったので・・・違うのかな?って思ってしまったくらいで。

私自身が「VAMPIRE」という題材を知らなさ過ぎるのかな?

そうだとしても・・・もう少し愛とか憎しみとか大げさなくらい説得力がある場面があるといいな。



今回が初演だったということで、できれば韓国でも上演されるといいですね。

舞台は演者と観客で作られていくものだから、少しずつ良いものに変わっていき、何度も再演されるようなミュージカルになりますように。

それくらい見ごたえもあるし、終わった後こんなにも感情を引きずられる作品なので。






・俳優イ・ソンミンについて


出てきた瞬間の雰囲気に息をのみました。

もうそこにはドラキュラ伯爵がいて、正義を信じる凛々しさをまとっていて、すっごくかっこいい。


低音がはっきりと出ていて、重みさえ感じる。


ほとんど笑顔を見せることはなく、怒り、絶望、悲しみ、苦しみ、そういったものを抱えた表情で。

表情ひとつで表すのは難しいのに、それを感じさせてくれました。


あと、がっしりとした厚みのある背中。

VAMPIREって常に貧血のような細い身体を想像するのですが・・・そこはポッチャリミンさま(すみません)なので、栄養溢れる身体なんですが・・・背中を客席に向ける場面が何回かあって、その背中を見るたびに悲しみや苦しみを背負っているようで抱きしめてあげたくなりました。←


演じるソンミンを初めて観たので、話に引き込まれドラキュラとして見たり、こんな演技するんだなぁ・・こんな歌い方するんだぁ・・とソンミンとして見たりと楽しかったです。



ロレインがドラキュラと出会う場面で、テンションが上がり過ぎてしまうロレインですが・・・「괜찮아요~~!!!」と叫ぶところがあります。

17日の昼公演で「だいじょうぶですよーーー!!!」と日本語で叫んだというのをツイで見まして、夜公演はどうなるのかな?と楽しみに行きました。


17日夜公演

ロレイン:だいじょうぶですよーーー!!!

ドラキュラ:ほんと・・ですかぁ??

ロレイン:おぅ・・すごいですねぇ

ドラキュラ:(笑っちゃうのをこらえる)


18日千秋楽

ロレイン:だいじょうぶですよーーー!!!!

ドラキュラ: きみ、かわいいねぇ~!!

<客席:ギャーーー!!>

ロレイン:(照れながら)ありがとうございますぅ

ドラキュラ:(何か言ってたはず・・)


この場面だけは素の(SJの)ソンミンが出ていて、すっごく可愛かったです。



千秋楽では感情の入り方が違って見え、何回か鳥肌が立つ場面もありました。

表情、背中、立ち振る舞い、全てがドラキュラ伯爵で。


萌え袖だったり、衣装がきつそうだったりもするのですが・・・目力、目線、階段を上がる速度、上着のひるがえし方とか本当にかっこよかったです。


贅沢を言わせてもらうなら、ソンミンの殺陣もう少し長く見たかったな。



カーテンコールでゴンミョンさんに急かされて投げキスをしてくれたんですが、それもドラキュラ伯爵のままなので少し不敵な笑みを浮かべた感じでしてくれて、近くで直に見たら私だったら発狂して倒れます。←







今回すごく迷った末に行くことにしたこと、行くことができたこと、本当に幸せでした。

幸せの余韻がまだ今も続いています。


他の作品だったらソンミンはどんな表情を見せてくれるのかな?そう想像しただけでドキドキします。


だからこそやはりミンタニアンを一度でいいから観てみたい。

そして、難しそうだと敬遠してしまったJack The Ripperも観に行けばよかったと後悔してます。


今度またミュージカル俳優イ・ソンミンに会えるのは兵役後になるのかな・・・これまでの経験と彼の役への考察力のすごさで築き上げられる舞台を楽しみにしています。



カーテンコールも終わり、演者がそれぞれステージを去っていく場面。

ソンミンだけがステージ中央の階段を上っていき消えていくのですが、千秋楽の日、無事に終わったのに安心したのでしょうかねぇ・・2段目くらいで少し足がカクッてなり、もう2・3段慎重に上ったとこでもう一度カクッてなってました。

私の周りは気付いてない人が多かったけど・・・私は思わず笑ってしまいました。

最後の最後なのに~!!

2日間素敵なソンミンに圧倒されていて、私はすごい人のファンなんだなぁとある意味怖くなったりもしたのですが、最後に完璧でないソンミンを見て少し安心しました・・・。




ソンミン、心を強く揺さぶられる素敵で幸せな時間をありがとう。


また会えるのを心から楽しみにしています。







おわり