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やらずに死ねるか☆第2話~初一人旅、そして初めての出会い
大学1回生の夏休みボクは四国一周の初めての一人旅に出た。その目的は夢の讃岐うどんを食べること、それ以外にも日本最後の清流四万十川を見てみたいという思いもあった。
大学で知り合った友達に「一人旅に行きたいんだけど、どう思う?」って聞くと、多くの友人は「そんなん一人で行って何が楽しいの?道中寂しいやん。」とか言われた。でもボクは冒険小説家椎名誠とかが好きだったので、その憧れや旅への思いがいささか不安であったが、勇気を出して出発できたんだと思います。
夜行電車で松山に着き、道後温泉に入りさっぱりして出たとき、不安がどっかにいって、解放されて、自分は今最高に自由なんだと感じたのを覚えています。その後、愛媛を観光しながら東へ。そして、夜10時くらいに聖地香川に着いた。さらに初めての野宿。ドキドキしながら寝袋にくるまって多度津の駅のベンチで朝を待った。
熟睡はできないが寝れた…という感覚で朝目覚め、歩いて東へ向かい、坂出市という町に来た。ちなみに香川には日本で一番小さな県なのに700件くらいのうどん屋がある。それもどこかに密集してという感じではなく、ポツポツと点在していてチェーン店でもないのに朝6時くらい食べれたり、暖簾も看板もない店、食糧品店の一角、明らかに家の人用の路地を通って裏庭に回ったらおばちゃんがいてうどんを食べさせてくれるなどなど、どのお店もうどんレベルが高いのはさることながら、そのロケーションまでもが味わいがとなっている店がたくさんある。その怪しい店を麺通団というチームが冒険感覚で面白おかしくめぐり、お店を紹介した本「恐るべきさぬきうどん」これがきっかけでさぬきうどんの大ブームが起こるんです。すごいことです。一冊ボクも持っていたので近いうちに探しだしてお店に置いときますね。とてもおもしろい本ですよ。
一時間ほど歩いたら坂出の「彦江」といううどん屋についた。ここは麺通団が最高レベルS級のうまさと推して名店の一つだ。ようやく食べれるぞと店内に入ると試練が待っていた。それは注文の仕方がわからいのだー。これが噂では聞いていた新人にはわからない各お店にあるルール。その掟は何も書かれてないことが多々ある。もちろん普通に注文できる店もたくさんあります。常連さんがいればその人を見てまねすればいいのですが、朝一番だったから誰もいない…。見かねた店のおばちゃんが「大なん、小なん?冷たいの、あったかいの?」と聞いてくれて、まずはうどんの刺身的な食べ方「しょうゆうどん」を食べたかったから「冷たいんの大!」と注文できた。やったぜ!そして、念願のうどんを受け取る。どんぶりに盛られたうどんはキラキラツヤツヤと輝いて眩しかった。イスに座りテーブルの醤油をさっとかけて、すする、のどで味わう!!
「う、う、う、うま~~~~い!通!!(古くてわかる人いないかも)」
って感じでした。!これまで食べてたうどんと全然違って、こんなにプリプリ、ツルツル、シコシコなんだと、しかも安い!!百円ちょっとぐらいだっただろうか、これが讃岐なんだ…これはすごいと衝撃を受けました。
その初讃岐を体験させてくれた彦江さんは残念ながら惜しまれつつ数年前に引退され閉店となってしまった。もう会えないと思うと残念です。ちなみにボクは出来る限り生涯現役でいきます。
そう、これがボクのさぬきうどんとの初めての出会いです。
旅には多くの出会いが待っている☆
勇気を出して旅にでて良かったです。
つづく…
読んでいただきありがとうございます。
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