皆さんこんにちは。武長のタケマサです。

 

 夕方になると気が付くのですが、ずいぶん日がのびましたね。少し前なら暗くなっていた時間でも明るくなってきました。桜の名所には提灯などが飾られて、春を迎える準備が進んでいます。花粉は厳しい状況ですが、元気に参りましょう!

 

 先日、日銀のマイナス金利解除が大きく報道されました。それと同時に住宅ローン金利への不安があおられていましたね。何故マスコミは不安のみをあおろうとするのでしょう。企業の賃上げが労働組合の要求に満額回答し、物価上昇が目標の2%が見えてきて、経済の好循環が始まろうというときにブレーキをかけてしまうんですよ。考えてみて下さい。一部大企業からかもしれませんが、収入が増えるということがここ数年?十数年?数十年あったでしょうか?「昇給」という言葉を知らない若者も少なくないのではないでしょうか。きわめて明るいニュースととらえた方が経済にとって有益だと私は考えます。

 

 経済専門家の皆さんも住宅ローン金利がすぐに上がることは無いと言っています。私もそう考えているんです。マイナス金利解除となって実質金利がどうなるかというとマイナス0.1%であった金利が0~0.1%になるところにとどまっています。数字だけ見るとまだまだゼロ金利なんですね。今後7月から秋以降に景気が好調であればこの部分の上昇も考えられるとのこと。しかし、景気が良くなる時は収入も増える時期なんです。それに合わせて金利が上昇していくのは普通のことなのです。ものが安いことに慣れすぎているところに物価上昇が起きて、市場のマインドが下がってしまったころの心境に似た現象なのかもしれません。

 

 かつて、民間金融機関の住宅ローン金利は10%を超えていました。政府系住宅融資の住宅金融公庫(小泉改革で廃止・現フラット35が準ずる)の基準金利は5.5%でした。その頃の皆さんはその金利でマイホームを購入されていたのです。それは、定期昇給やボーナスがしっかり確保されていて、退職金という制度もあてにできた時代だからとも言えますが、今後経済の好循環によって状況が良くなればそのような環境に近づくかもしれませんよね。物価や金利が上昇することはマイナスばかりでもないのです。

 

 これからマイホームをとお考えの方が考えるべきは、金利を抑えようということではないと思います。今固定金利を選択した場合、例えばフラット35では1.89%~3.59%という金利です。それに対して変動金利は低いもので0.5%程度です。フラット35の金利1.89%で2,000万円を借り入れ35年で返済する場合の返済金額は65,129円/月です。0.5%の金利の場合には51,917円/月となります。どちらを選ぶべきか。「金利が低い方に決まってる!」損得だけで判断すればそうなんですが、長い住宅ローンの返済は損得だけで決めてはいけません。0.5%は明らかに低いポジションの変動金利なのです。これ以上は下がらないということは…上がるしかない金利なんですね。ではいつ上がるか。それは景気が良くなり、金融機関の企業向け融資が増えて住宅ローンをメインとしなくて良くなったときに変動金利はいよいよ上昇するのではないのでしょうか。これは自論です。

 

 景気が思わしくなく企業の実績が上がらない中、金融機関は企業に融資するより住宅ローンを貸し出した方が安全だったのではないでしょうか。だから金利もここまで下がり続けた。なぜか。顧客の争奪戦になったからです。35年以上という長期間の固定客を獲得するために金利の競争となったというのが今までの状況ではないでしょうか。だから、今後企業の設備投資が拡大し景況判断が良くなっていく時期にはしっかりアンテナを立てて、情報を取っていきましょう。変動金利から固定金利への切り替えのタイミングをしっかりとつかみたいですね。

 

 それにずっとお話しているように、金利が低い方がいいのではなく資金計画をしっかり立てるのが優先なのです。無理をしない・苦しまない・我慢しないための計画を立てて実行していく。あらかじめ金利上昇も計画に含んでおくというのは資金計画の一部ですよね。あ…ずいぶん長くなってしまいました。お付き合いありがとうございました。そんなお話をお客様としています。公式LINEからもご相談を承ります。こんな時だから「金利が上がらないうちに早く家を買いましょう!」という営業さんにはお気を付け下さい。金利が上がるから慌てて買うものではありません。思い出してください。もともと金利は上がるものなのです。今はこれ以上下がらないという金利状況が長く続いていたということなのです。しっかり計画を立てていきましょう!では次回もよろしくお願いします。

 

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武長

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