名古屋にある東海交通事業城北線。パット見はJR東海に見えてしまいますが、そうJR東海のグループ会社であり、完全子会社になります。中京地区最大の名古屋なのに非電化路線で主に単行の気動車が走りますが、現在これまたJR東海から譲渡されたキハ11形を使用していますね。

 

 されど路線は立派で、高架線の営業距離は11.2キロをなんと450円で運行しています。極めて特殊な形態と申しましょうか?背景もフクザツそうな・・。そんな城北線をお馴染みの「ふたまたせん」さんからです。

 

    「ふたまたせん」さんから

 城北線は極めて珍しいというか変わった路線でJR東海が保有し、「東海交通事業」というJR東海の子会社が運営している路線です。全線高架線ですが非電化、すべて60キロレールを使用しており全てがコンクリート枕木を使用しています。東海道線の枇杷島駅から、中央線の勝川(かちかわ)駅までの11.2キロを結び、キハ11の300番台(ステンレス車体)の気動車が主に単行で走っています。

 城北線の誕生は複雑な経緯があり、国鉄時代は瀬戸線(瀬戸~稲沢)が計画され工事着手、その後社会状況等の変化や国鉄民営化の影響等もあって、計画変更等、紆余曲折を経てJR化後に完成しJR東海が引き取った路線です。

 ただ、莫大な工事費用の負担という事もあり、JR東海が本体とは別な形で運営をする現在の「東海交通事業」という別会社の営業形態になっています。料金は、11.2キロの路線ですが、450円という事で、単位距離当たり日本一料金の高い鉄道という事になっています。

 昨年は、開業30周年を迎えヘッドマークが掲出されていました。今年になってHMが掲出されているのかどうか分かりませんが、昨年末の写真です。枇杷島駅と勝川駅(あとの3枚)での写真になります。

 

  ※撮影は全て「ふたまたせん」さんです。