渥美半島にある「サンテパルクたはら」に保存されている2両のうちもう1両は凸型機関車の元豊鉄デキ211からになります。外観は昔懐かしい豊鉄カラーの配色も黒いデハ11と好対称的な感じですね。スタイル的にも年代を感じさせますが、1925年産れのご老体のようです。余談ですが、遠州鉄道で今尚現役のED28 2とは同世代でもありますね。同僚が現役も驚異!?
 
 デハ11と同じく、車内にも入る事ができるのもなんとも貴重な存在です。そして驚く!?事に運転台はDE10と同じく進行方向に対して横向き姿勢。ただし運転装置は片方のみの設定ですので、進行方向によっては好みの方向につけないのが難点!?・・・・そんなことよりこの姿勢での運転にも歴史があったワケですね。
 
 そしてもう一つの意外なのがキャブ内のガラ~ンとした空間。機関車というとパワー元である・・・でっかいモーターがデーンと車内に鎮座しているイメージですが、こちらはほぼ運転操作機器のみ。この時代のカマですから、モーターは小ぶりで、かわいらしいブリル台車に吊り掛け式では旅客用車両とも大差無いようですね。現代の高速貨物の牽引力が1000トンを超える能力も必要ない時代、構内で数量の貨車入替がメインの仕事だったのを改めて感じさせます。
 
 最後に経歴をみますと、誕生は先の1925年は大正14年。当時は愛知電気鉄道・デキ362と名乗り、1935年に会社合併にて所属元は名古屋鉄道に変わりマス。1954年にその名鉄・渥美線が豊橋鉄道に譲渡され、そのまんま移籍。68年の改称でデキ210形(211)になり、貨物用で使用。なんと約30年後の1997年の廃車まで頑張っていました。誕生から半世紀に渡る波乱万丈なキャリアの締めはこの地での余生となったようです。そんなデキ211から。
 
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レトロな台車。けん引力はビミョー!?
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ヘッドライトは私鉄らしく?2灯。
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解りずらいですが横向きです。
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前方4枚ガラスの視界。窓枠は木製。
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ガランとしたキャブ左右の中身。片側にはエアータンクと抵抗器!?
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保存されている両車。