北九州市は筑豊本線の起点駅である若松駅。そのそばにあるかつての操車場跡は広大な石炭積み出し場所でもあった、現在の「久岐の浜シーサイド」に保存されている9600型蒸気機関車。大正時代から昭和の半ば頃まで、北九州市が石炭で賑わっていた最後の生き証人のごとく、その石炭を牽引した134号機目の9600型SLが保存されています。
長年の風雨からか、はたまた隣接する海からの塩害でしょうか?状態はかなり腐食が進んでいますが、かろうじて有りし日の面影を今に伝えているようです。いつもの「機関車表」による経緯をみますと、1917年は川崎重工兵庫工場で誕生、中部局にて使用後33年に中津川、55年に若松、72年に休車になり、73年に廃車との事です。ほぼこちらにゆかりあるカマでもあるようですね。因みに同期のカマの多くは中国大陸に渡ったものが多いようで、彼の地にとどまれたのは幸運のカマなのかもしれません。
一方、SLに牽引される側はホキのはしりであるセム1形と称する貨車も若松駅の駐輪場脇に復元展示されています。こちらも単軸の古典的な貨車で、上半分は木製のようですね。たくさんのセムをひきつれてこの構内を石炭の積み出しに活躍したのでしょう。そんな石炭王国であった北九州のカマと貨車からです。




















