京成成田駅で芝山線折り返し運転の発車時間待ちの3500形3576F。見てのとおり、まず目が行くのはステンレス車両に何故か車種別のサボを掲出しているところでしょうか?さらに浅い屋根と菱型パンタ、スクエアな断面に額縁風な縁取りはどこでもありそうな先頭車両化改造車!?とも思わせますね。
この3500形、京成初の冷房ユニットを組み込んだ4両編成は一見、今や主流のステンレス車のようですが、時代の移り変わりの狭間産物で、中の骨組みは通常とおりの鋼鉄製採用の1972年製造開始だそうです。もっとも外見と異なり内部構造は当然、雨等による腐食も進むので仲間の多くは車体更新の延命工事がなされ、このステンレス車での車種サボ付き未更新車は今や大変貴重品なのかもしれません。3576Fは1980年前後の製造で御歴30年以上の車体を堅持していますが、未更新の仲間たちは既に全車廃車対象ですからいずれ見られなくなる日もそう遠く無いのかもしれません。
で・・・更新車は!?と思い探してみましたら、今回の画像ストックの中にありました。お顔は窓サイズが縦方向に延長され、平面顔から多少の折り返しが付いた3面顔に変化。さらに車種表示も電装化、ライト類のユニット化がされ大きなスカート、シングルアームパンタも装備で同じ形式とは思えない程の変容ぶり。ちなみに更新後の処置で原形タイプと更新車との連結も不可能になって未更新車はさらに孤軍奮闘の様相に追い込まれたようです。時代の生き証人のような3500形たちをご覧ください。

数少なくなった未更新の3500形3576F。時代の狭間を感じさせる風貌は今となっては試作的要素なのかもしれませんね。「普通」の車種サボがステンレス車でありながら!?“哀愁”を感じさせます。



更新グループの3500形。特徴的な前面の大きな縦窓がインパクトありますね。サイドの客室窓もビミョに変化しています。元車の製造も少なくさらに内部腐食が予想以上にひどかったので、更新車も数少ない少数派です。余談ですが、更新後は基本4両編成から組み換えの6両編成や4+4編成で本線を走行しています。