関東三大七夕祭りに数えられる「入間川七夕まつり」。
毎年8月第1土曜日、日曜日に入間川七夕祭が開催されます。
 
その七夕まつりは、江戸時代の中ごろから行われていたと言われています。

当初の七夕は約1メートルの笹や竹の枝などに短冊や千代紙などを家々の軒下などに飾って、五穀豊穣や無病息災を願っていました。
 
また短冊に書く願い事は、里芋の葉にたまった夜露で墨をすり、子ども達は「どうか字がうまくなりますように七夕さま」などと書き、大人はお供え物をして「今年も農作物がたくさんとれますように」とお祈りをするなどしたそうです。
入間川七夕まつりの飾りでは、本来は神事の結界を張る意味に習って、竹飾りの先端に魔よけの飾りをつけます。祭りが終わると竹飾りは入間川にすべて流されます。この行為は、ひな祭りの流し雛と同じ意味があるようです。
年号が昭和に変わると、入間川の通りに面した商店や問屋が、お客さまへの日ごろの感謝を込めて、夏の最も暑い時期の夕涼みの会となるように竹飾りを大きくして日陰を作り、縁台を並べて湯茶のもてなしをはじめました。
これが現在の七夕まつりに発展しました。
入間川七夕まつりの飾りは、その時々の世相を表現する作品を作る習慣があり、飾りを競うため祭り当日まで他の人に飾りを見せないことになっています。

さらに飾りは原則として紙を使うことになっており、また飾りの先端に魔よけの飾りがつくことは、他の都市の七夕飾りには見られない特徴です。
 
また入間川七夕まつりは「雨乞い祭り」としての意味もあり、夏の日照りによる干ばつが起こらないように願掛けもしていました。
 
今日では狭山市駅西口から入間川へ向かう商店街に沿って多くの竹飾りが並び、街に活気をもたらしています。
 
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