今回はバイオインフォマティクス
についてです。
まぁバイオインフォマティクスに限った話ではないのですけど。
この言葉で表される世界は広く、それこそ分子生物学と表される学問体系と同じようなものです。
進化モデリングとか相同性検索を計算科学にて行うのはわかるのですが、
タンパク質などの相互作用解析を計算し、それを基に研究を進める事にいつも「?」を感じるのです。
もちろんこのDryの結果からWetにFeedbackし、適正な結果が得られればいいのですけど。
実は別の機構だったりして、というオチがありそうで。
ウチの研究室では実際バイオインフォマティクス的なことはしていませんが、
NMRやX線結晶構造解析についてはそれなりの知識を知らず知らず教え込まれます。
このNMRやX線による構造情報というのは、
バイオインフォマティクスによる相互作用解析の土台となるものですから、非常に重要です。
しかしこの構造情報というモノが実は「?」なのではないか、と感じるのです。
もちろん化合物やタンパク質複合体の共結晶などでは結合状態を把握できますが、
実はその情報というのは『その条件における』という大前提がつきます。
なので「生体内においてはその構造をとっていないかも知れない」可能性が残されます。
こうした可能性の基に研究が進み、結果が出たとしてもなぁ…と思うことがあるのです。
だから製薬企業では薬理や動態などを専攻してきた学生が採用されていくのね、と思ったりもしますが。
しかし俺も端くれ。
そんなことを行っていたら何もできないということは良く知っています。
そこには割りきりが必要だと考えています。
結果に大前提をつけるのです。
『現在の科学においては』という。
もしかしたら100年後には今の常識は否定されているかもしれません。
しかしそれも科学なのです。
メカニズムを研究する者として、色々考えてしまいます。