「ジン君!ナッツ鬼に捕まっちゃった!鬼ヶ島にいる!助けに来て!」
「え?なんか噂にきいたけどJKに助けてもらったばっかりじゃないの?」
「そうなんだけど、グゥがポテト買いにいってる間にまた捕まったの!鬼が棍棒で筋トレしたグゥの事すごく怒ってて刺激したくないからジン君にお願いしたくて。今何してた?」
「ゲーム。これからヨンボク先生のとこに行こうかと思ってた。誰か別の人は?」
「、、、、、、、。」
「わかったよ。行く。」
「ありがとう!ヨンボク先生には私からお電話しておくからとにかく急いで来て!!もう鍋に火がくべられてるの」
てな流れでね、電話したらジン君が助けに来てくれることになったの。
ホッとしたんだけど檻に入ってるとね、隣が鬼のリビングだから色々きこえてくるわけよ。
「何で今までこんなに時間あったのにやらなかったの!!去年泣きながら来年はちゃんとやるって約束したの誰!?もう今年は手伝わないからね!!!」
「だってー。だってー。」
大泣きの小鬼。
夏休みの宿題ですよ。
鬼の世界も大変だなって思ったの。
「お母さーん。8月3日の天気ってなんだっけ?」
「あんた!!まさか日記も書いてなかったの?もうお母さんは嫌よ〜。」
あぁ、これはあの小鬼一人だと間に合わないパターンだなとか同情したよね。
ナッツの昔を見てる気分。
どうせ捕まってて暇だし手伝ってあげたいなとか思ってきちゃって。
洗濯機に向かうであろう鬼ママが檻の近くに来た時
「わたし、お手伝いしましょうか?家事は苦手だから宿題の方ですけど。」
って言ったの。
食べられちゃうまでに時間稼ぎもしないといけないしさ。
ジン君がいつ来てくれるかもわからないし。
そしたら鬼ママが鬼みたいな顔して
「人間の手なんてかりるものですか。大切なうちの棍棒を壊してくれちゃって。怒ってるんですよ。おかげで夫の機嫌が悪いんですから。」
とか言うわけ。
このママはとにかく気分で動く人なんだなって思ったらいよいよ怒らせないようにしなくちゃと震えたよ。
「本当にすみません。今度から気をつけさせます。ちなみに人間の子供は過去の天気は全部インターネットで調べるんです。簡単にわかりますよ。ここ電波があるから出来ます。充電が心配なんで手伝えるとしたら今です。」
とか言って必死に食い下がったら
「あなたを食べる予定は変えませんからね。」
とか言いながら扉を開けてくれたわけ。
まじでホッとしたよね。
小鬼の宿題が大量に余ってますようにって祈りながら小鬼に調べた天気を読み上げたわけ。
でも焦ってたから間違えて東京の天気を読み上げちゃったの。
そしたらなんと鬼ママがすぐに気付いてさ。
やばいよね。
天気覚えてるなんて。
「鬼ヶ島はそんなに晴天は続きません。そのインターネットとかなんとかおっしゃいましたけどまさか嘘ついてるんじゃないでしょうね!」
とか言って怒鳴り込んできたのよ。
その後言い訳してなんとか鬼ヶ島の天気を無事読み上げたのだけどほとんど雨や曇りなわけ。
あまり調べる意味ないなと思ったけど鬼の場合は雷が大事みたいで細かく雷の時間帯をいれなきゃいけないの。
鬼の日記って大変なんだね。
でも正確に調べてたらそのうち鬼ママが紅茶いれてくれてさ。
お茶菓子まで出てきて。
この8/7の雷はうちの叔父さんが起こした立派な雷なのよとか始まって。
その立派な雷の叔父様のお写真見せてくれたりして。
この鬼ママ、誰かに似てるなと思ったら嫌味子だって気付いて少し好きになったよね。
そうこうしてるうちに宿題が仕上がってきていよいよピンチを迎えたわけよ。
鬼の親子は騒いでた割にあまり宿題残してなくてさ。
せっかく手伝ったのに鬼の子供は恩を忘れて
「お腹すいた!早くこの人食べたい!唐揚げにしてー!」
とか騒ぎ出して。
「お母さんはヘルシーに蒸し焼きにするつもりよ!バレエのためにどうするのが良いの!?先生とも話したでしょっ!」
とかマジで嫌味子の家に似てるわって同情した。
唐揚げぐらい食べさせてやんなさいよ。
と思いながらもナッツは死ぬならユンたんの腕の中って決めてたのに無念だわーって泣きそうになってたら。
外から誰かの話し声が聞こえ始めてジン君かも!!!って。
いてもたってもいられくなって
「ジンくーん!!!早く来てー!!!」
って叫んだの。
そしたらさ、優雅にドアをあけて入ってきたのよ。
ジン君が。
眩しかったよね。
やっぱりジン君は王子様だって。
そしたらパパ鬼まで後ろからやってきたの
まさかジン君まで捕まったの!?
やばいじゃん。
ジン君に何かあったらアミから袋叩きだよって滝汗。
でもね、実はジン君はパパ鬼と仲良くなったみたいでパパ鬼が嬉しそうにジン君とセルカとったりしてるのよ
本当にジン君はおじさんに大人気よね。
しかもさ鬼ママに
「ナッツとうちのジョングギがすみません。これつまらないものですがうちの叔父が経営している農園のイチゴです。家庭用に作ってる無農薬のものなのですがもしよろしければ。」
とか言ってすっかり鬼ママの心を奪ってるのよ。
このママ、オーガニックとか好きそうだなって思ってたけどドンピシャだったみたい。
ジン君は農園寄ってたからちょっと遅かったんだなってナッツ感動。
無事帰ることが出来たのだけどこれには後日談があってね。
ジン君がヨンボク先生と仲良く料理してる姿をアップしちゃったの。
セルカとかも。
そしたらあの鬼パパが嫉妬で怒ってるみたいで。
ジン君が困ってるらしい。
モテる男って大変だよね。
ジン君のためにもジンペンのためにも、もちろんアミのためにも今度は捕まらないようにしないとね。
皆、心配かけてごめんね。
捕まらないように気をつけるね。
ちなみに鬼ヶ島から帰る時はランボルギーニに乗せてもらって鬼ヶ島一周した。
ジン君はランボルギーニに乗るといつもより少し荒っぽくなるのに胸キュンだったよ。
ナッツのお姫様抱っこは腕と腰を痛める可能性があるからって丁重に断られてしまい。
してもらえなかったのが残念だったけど。
ジン君の優しい気遣いと運転する荒々しさのギャップにすっかりやられました。
ジン君大好き♡
皆さんはナッツのこと大嫌いだと思いますよ。
だいたいなんなんですかこの話し。
皆、夏休みの宿題は終わったのかな。
ナッツは嫌味子娘達の宿題を内緒で手伝ったよ。
唐揚げとアイスも奢ってあげた。
普段食べさせてもらえないから大喜びよ。
この話するとこちらのママ達にめちゃくちゃ怒られそうだね
でもナッツもおじいちゃんに内緒で色々買ってもらったり宿題手伝ってもらった夏の思い出が忘れられないんだよな。
ただただ甘やかしてくれる人の存在って救われない?
もちろん普段自分をきちんと叱ってくれる愛があった上のたまの事っていうのが前提なんだろうけどさ。
鬼ヶ島の妄想が嫌味子一家のせいで現実的になっちゃった。
宿題終わってないママ達、パパ達、子供達頑張ってね。
この鬼ヶ島妄想って需要あるのかなっていうよりグクはジン君はこんなんじゃないって思ってる方いるよね。
その通りなんだけどそこはすまん。