滝川事件 | takehisaのブログ

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 みなさんこんにちは。新年のご挨拶もせぬままここまで来てしまい、失礼しました。

 さて、今日のブログを要約すると、


「言論の自由を大切にしよう。」以上。


これではブログになりませんから、もっと話をふくらませます。自分は、現役大学受験生のとき、京都大学を受けて見事に落とされ、一浪して別の大学に落ち着きました。だから、今でも京都大学の学風に憧れがあります。何でこんなことを書くかというと、昭和8年(1933年)前後に京都帝国大学法学部で起こった思想弾圧事件「滝川事件」について触れたかったからです。


 昭和8年に、共産党員とそのシンパの裁判官・裁判所職員が検挙されるという事件が起こりました。これを、「司法官赤化事件」と言います。右翼と右翼的な国会議員は、司法官赤化の元凶として、帝国大学法学部の「赤化教授」を槍玉に挙げ、追放を主張しました。この流れで、昭和9年に文部大臣が京都帝国大学総長に、著作の記述を理由に、法学部教授の瀧川 幸辰(たきがわ ゆきとき)の罷免(ひめん)を要求しました。京都帝国大学総長は、これを拒絶しましたが、文相は滝川の休職処分を強行しました。これを受けて、京大法学部では、教授から副手至るまでの全教官が辞表を提出して抗議しました。これが「滝川事件」です。

 
 お隣の韓国では、平成26年(2014年)に、産経新聞ソウル支局長の加藤達也(当時)が、朴槿恵(パク クネ)大統領の名誉毀損となる記事を掲載したとして、刑事告発され、在宅起訴されました。これには、「親韓派」の自分も、「あまりのことではないか」と思いました。


 現在の日本に美点があるとすると、それは、「言論が自由である」ということでしょうか。東アジアで、2ちゃんねるの思わず眉をしかめたくような書き込みまで含めて、日本ほど言論が自由な国はないように思います。日本もこのごろ、きな臭くなってきましたが、「言論の自由」は、日本が世界に誇れる宝ではないでしょうか。


 ここまでお読みいただき、ありがとうございました。これから、国家が「言論の自由」を侵害することのないよう、静かに見守っていきたいと思います。