落合博満講演会2017に行ってきた。
生で胴上げを2回(2006年@東京ドームと2011年@ハマスタ)も
見せてくれた元監督の話をどうしても聞きたい!
というよりは実物はどんな雰囲気、オーラなんだろう
を肌で体感したいと思ったからです
散々マスコミに嫌われ
口を閉ざしてきた元監督(&元GM)が
なぜ8年の間にリーグ優勝4回もできたのか
グランドで指揮した落合とマスコミが伝える落合
どっちが本当の落合の姿なのだろうか
それを自身の目で確かめたかったのです
本人も言っていたがあまり表に出ないと
「落合は死んだ」やら「癌になった、糖尿だ」と
騒がれるのもアレなんでということで
今は悠々自適に暮らしているそうです
もっぱら家で飲む酒が増えたようですが(笑
元気な姿を見ることができました
実際過去に「顔面麻痺」になった報道もあり
体調面でも少々心配したいたのですが
講演会自体よくしゃべるわ、しゃべる
19時から21時までの予定が22時まで
およそ3時間ほぼひとりで話をしてくれました。
(司会者がいたのと抽選会もありました)
その3時間の内容は生い立ちから始まり
なぜかレコードを出したお話に展開
なんでも当時一緒にレコードを出した歌手が
楽屋に挨拶にきたそうでレコードを出した経緯を
嬉しそうに話をしていました
ベストテンにもヒットスタジオにも出たのは
オレくらいだ!!
・・・とつまりは自慢ではないかと推察されますww
あとスタジオにお子さん(幼い頃の彼でしょう)
を連れてきた際に中森明菜に「かわいい〜」と
言われたので大ファンになったとのこと
、、、ってなんのコッチャ
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つまりはこんなカンジで話が進んでいくわけで
さてはて名将の采配の話は聞けるのだろうか
と若干の不安が頭をよぎります
でもこの時点ですでに大の話好きのおっちゃん
話好き=「世話好き」なんだろうなと
世話好きじゃないと監督は選手を信じて
指揮できないだろうし
選手も信じてくれる監督のもとで
精一杯プレーに集中できたんじゃないかな
当時監督時代も勝つ試合も僅差が多く
楽に勝てる試合などなかったと記憶しています
レコードのくだりがひと段落ついた後で
大学の野球部を辞めて、社会人野球から
ドラフトでプロ野球選手へ
そして1億円プレーヤーになるまでの話
印象的だったのは1億円までの経緯
当時ゴルファーや競輪選手ですでに1億円を
貰っている時代、花形スポーツである
「プロ野球選手がなぜ1億貰っていないの??」
とビートたけしに言われたそうです
確かに言われた通りだと思った落合さん
プロ野球界での当たり前を覆してきたから
こそ初めて1億円プレーヤーになり
我が道を貫くスタイル「オレ流」と呼ばれる
ようになったのでしょう
三冠王に3回もなった実力も去ることながら
当時は球団(雇用主)に物申しづらい時代に
本人の交渉力もあったのではないかと
但しなぜ当時の長島、王が1億円プレーヤーではなかったのか
というのは税金の掛け率が違ったからという
オチもついていました。
そしていよいよココからは監督時代のお話
ちなみにGM時代のコトは球団内部のことでもあり
しばらくは口にできない、10年後くらいに
話できるかなと言っていました
どれだけマスコミに嫌われようとも
相手が傷つくような暴露話は絶対にしない
オレ流とは言われながらも義理は通すという
流儀はあるのだと思いますね
(写真は2011リーグ優勝の時のハマスタ)
監督時代の話をする際に
「最近うれしいことがありました」
という前フリをした落合さん
もちろん荒木選手の2,000本安打の話題です
観客は待ってましたとばかりの大拍手
やっぱり中日ファンがたくさん聞きに来ていたんでしょうね
講演会の前に2,000本安打を達成してくれて良かったと
感じたのは落合さんがホントに嬉しそうに
まるで自慢の我が子のことのように話をしてくれたから
手記にもありますが落合野球に荒木選手というピースは
欠かせなかったのだけど
2,000本までの道のりはとんでもなく険しいものでした
「監督を殺したい」とまで言わしめた記事
ここまでやった選手が2,000本安打を達成するのだと
「練習は嘘をつかない」を証明した荒木選手
マジメ過ぎるが故に2,000本を達成する前に
引退してしまうのではないかを懸念した落合さん
確かに荒木のインタビューでも2,000本のために
スタメンに使ってもらっているのではないかと
考えながらプレーしていたそうです
荒木の2,000本安打からは
オレ流バッティング理論
という到底私では理解が及ばない深すぎる話へ突入
なんといっても
今イチローが不振な理由
も明確に一点の曇りもなく語っていましたから
落合さん曰く今のイチローは”間が取れていない”
つまり打つ前に予備動作が小さすぎる
年を取ると前かがみになってボールを当てに行こう
としてしまうがやるべきことはむしろ逆で動きを
大きくすることで力負けしない打撃ができる
これは落合さんが引退してから気づいたことだそう
「バッティングは答えのない種目
あえて種目と言わせてもらいます」
と語っていた落合さん
グリップの上下運動=ヒッチ
手首の運動=コック
を交えて解説してくれましたが
実際に名バッターがやっていることと
教える(伝える)ことの感覚が違うことに
バッティングを習得すること、教えることの難しさが
伺えます
(おそらく私は何度聞いてもわからないでしょう)
そういえば沖縄キャンプに行ったときに
落合さんと和田さん、立浪さんと打撃論を
交わしていたのですがこんな話を延々していたんでしょうね
んでもって荒木の打撃については
バッティング以前に荒木は手が大きい割に
細いバットを使うとという
まさかのバット理論へ展開
バットに使う木の種類から乾燥の時期まで
なぜ今のバットは折れやすいのか
というバット事情を聞かせてもらいました。。。
打撃の話からは守備、落合地獄のノックの話へ
落合さんのノックに最後まで付いてこれたのは
荒木、井端、森野の3人のみ
森野については気を失うまでノックを受けたのは
有名な話で落合さん曰く
「こいつ死ぬんじゃないか」と言わしめたほど
ノックを浴びせたそうです
ちなみに森野選手は毎日点滴を打ってから
練習に参加していたそうで、このことは
落合さんにも黙っていたそうです
おそらく点滴を打っていると知られたら
ノックしてくれないのではないか
ノックの時も決してジャンパーを脱がなかった落合さん
ジャンパーを脱がしてやろう、もうノックできないくらい
受けてやろうと意気込んだ3人の目論見は
言葉通り脆くも潰れることになります
横に動かさない
目で追わない
足を動かすを徹底したノック
ダイビングして横になる暇を与えない
ほんの数センチ及ばない打球をノックし続ける
天才打者はノックの天才でもあったのです
ファーストがタイロンウッズだった時は
タイロンがいないと思って守備しろ!!
とまで指示したそうです
それを実現する荒木も凄いけど、、、
そしてアライバのコンバートについては
井端の膝と目が悪くなったからの決断
荒木のショートは2塁ランナーをホームに返さない
外野に抜かれない守備(1、3塁にしてくれたらいい)
くらいで考えていたそうです
コンバート自体周りで賛成する人がいなかった
にも関わらず実行してしまう
そしてそれに応えてしまう選手がいるというのも
凄いコトですよね
そりゃあ強いチームになりますわ
最後に落合さんの願い事は
かつてコーチをしていた森さん率いる中日と
辻さん率いる西武で日本シリーズを戦うこと
と
球場で都市対抗野球を見ながら酒を飲むこと
ちなみにもうプロ野球は見たくない!
と言っていましたが司会者(落合さんと同郷の方)が
”今日の中日は勝ちましたよ”と
誰が先発?
誰が打った??
平田は8番か〜
と興味津々
ちなみにその日は又吉が完封
平田がホームラン
試合のあった球場が千葉マリンだったから
風が味方についた(投手にとって有利な風向き)
と一瞬で解説してました
(写真は神宮球場ですが)
そして今年の中日のキーパーソンは
吉見と浅尾に挙げたことからも
落合時代に活躍した教え子たちは
やっぱり気になるんでしょうね
翌日予告先発だった大野投手については
真っ直ぐで勝負しなきゃダメ!
と明快なアドバイス
打撃については答えがないと言っていましたが
打者が打てない理由にも今は球種が多すぎる
スライダーは横に滑るのに「縦のスライダー」って何?
変化球は横に曲がるか縦に落ちるかだけなのに
打者は色々と難しく考え過ぎとおっしゃっていました
それだけに指導者はプレーヤーに迷わせない教え方を
しないといけないんでしょうね
逆にリーダーが迷っている素振りを見せたら
チーム自体が迷走してしまう
ここ最近プロ野球自体チーム全体で連敗が目立つのは
「迷い」にあるのかもしれません
140試合あるうちに70回は負けれるわけだから
巨人の連敗も大したことない、直に上がってくるでしょ
と明言した落合さん
迷いのない語り口に采配の本質を見れた3時間でした
トークショーの後は抽選会があったのですが
くじ運のない私はもちろん外れました
クジに当たった方々は壇上でプレゼントと一緒に
落合さんと握手するのですがその握手が
中日が勝った時のベンチ前でする握手と同じ動作で
最後に勝った時の監督の面影が見れてちょっとうれしい瞬間
なのでした
そして最後に7月に本を出されるそうです
タイトルは「アドバイス」
今日書いたことも詳しく本になっているからもしれないので
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