前回の高広さんとNHN田端さんの「メディア論」に続いては
アドタイ2日目の「広告の未来、テレビの未来」
話し手はシンガタの佐々木宏さんと放送作家の鈴木おさむさん
元々この対談は佐々木さんから鈴木さんへのオファーで
佐々木さん自身テレビ業界で番組を作りたかったというバックグランドのうえで
「うらやましいひと」=鈴木おさむ
ということでカタチになったそうです
以下備忘録兼議事録をどうぞ
佐々木さん:鈴木さんといえばSMAP×SMAPのひと。
テレビ番組を作りたかった自分にとっても「得」になるような話をしたい
鈴木さん:(セミナー前に)佐々木さん58歳と聞いたが、今の50、60代は元気過ぎる
バブルを経験したひとは強い
佐々木さん:私にとってはバブルは終わりかけのころ「残りカス」と言われている
だからこそバブル全盛のひとに対して「なにくそ」と思っているところはある
鈴木さん:私は41歳だけどバブルの終わりかけ。バブル以降のひとは真面目過ぎだと
思いますが佐々木さんはどうですか?
佐々木さん:私は基本「あまのじゃく」なので若い人の方がおもしろいと。
逆にこっちがセンスが悪いと思うくらい
鈴木さん:とんねるずも50歳。今でもテレビで殴ったり暴れている
佐々木さん:前まで都知事も75歳。昔ポパイとか読んでた世代は
「おじいさんなりたくない」症候群
眞木準さんが「40歳は2度目のハタチ」というコピーを書いたが
「60歳は3度目のハタチ」
今もLINEにはまっているが(孫さんに薦めたくらい)、打ち合わせでも
わざと若いひとの意見を採用したりする
鈴木さん:前はテレビがキラキラしていた、今はネガティブな雰囲気
それでも楽しいことには変わりない。過去(バブル期とか)と環境と条件が違う
過去と今を両方知っている佐々木さんの世代は強い
佐々木さん:製作現場の時間ない・予算ないといった逆境や横やりを楽しむ
心が折れる時間がなかっただけかも(逆ポジティブと呼んでいる)
今もマスクがしているひとが多くて皆不健康に見えるからマスク禁止令を出して
「花粉を楽しもう」とかやった(笑
鈴木さん:今はタレントバラエティが減っている
とんねるずも過去は「食わず嫌い」とかあったが低迷期があって
マッコイ斎藤が改めて昔のとんねるずに戻った。
変えるのは難しいし怖いからそのプロデュースは凄い
佐々木さん:テレビCMのBOSSは7年、白戸家は6年。これだけ長く続くのも奇跡
(長く続く秘訣にちなんだ人間関係について)
鈴木さん:初対面の一言目って大事
もともと「夢で逢えたら」が好きで放送作家になって、当時やっていた
「夢がモリモリ」が大嫌いだった。それをキムタクへ言ったらがっつり握手された
佐々木さん:私もTOYOTAやめかった(笑。でも何かの打ち上げで「嫌い」と言ったら握手された。
嫌いなものが合うと人間関係長く続く
KDDIも社名が長いやauの卵型のマークがおかしいと言ってた
正直に言うとかわいがられる、偉い人でも若い人でも恥をかくのが大事
仕事のオファーも
おもしろくないCMはできない
断りを入れている
鈴木さん:オファーのときも自己紹介って大事ですね
作っているときに途中でおもしろくないものができちゃう空気がわかりますよね
佐々木さん:確かにある。広告の場合はオリエンがあるが
テレビ番組の30分はうらやましいと思っていたが長すぎて大変とも思う
鈴木さん:(アメーバでもやったが)CMも大変。
テレビ番組の評価に視聴率があるが、毎分視聴率もあってコーナーとか数字ですぐわかる
例えばコントなんかも数字が悪ければ辞めるのはカンタンだが、続けて行くうちにどこかで
数字が上がるときがある。続ける判断ができるひとは凄い
目先の視聴率2、3%よりも将来の5%
みたいな
佐々木さん:私もなんでも10年は続けると言っている
JRの「そうだ、京都いこう」も第一回みたいに始めたから次に続いた
BOSSも最初は全然受けなかった。周りは短命で終わると思っていたが
「八代亜紀は泣ける」からヒットした。白戸家も同じ。
その点ではSMAPは発明
鈴木さん:アイドルの番組は成り立たないと言われていた
SMAPもテレ東で番組やっていたが3%くらいだった
SMAPはアイドル番組を変えたともいえる
今もアイドルに「ブサイク」という禁句をつけて番組をつくってパッケージ化
アイドルにとってブサイクを「フック」にしている
佐々木さん:パターン化、ジャンル化すると強い
SoftBankも「引越し」ということは決まっていたが途中で「学割」が混ざっちゃった
人気があるシリーズなら変えなくていいとも思われるが、様子見しない方が続く
TOYOTAのRebornも車を売ることではなく、TOYOTAが変わることをCMで表現
ドラえもんとかビートたけしに海に「バカヤロー」とかをやることでそれが伝わる
(生涯現役について)
鈴木さん:高校野球って見ていて悲しくなる、この子達は今が人生マックスみたいで
佐々木さん:AKBも高校野球って秋元康さんが言っていたような。その点では東大もそう
鈴木さん:確かにテレビ局にも東大がいるが「エーッ!」ってひといる(笑
佐々木さん:東大とか甲子園球児とかブランドだけにイメージが強い
鈴木さん:イメージでいうと「お墓」といえば暗い、あまり触れてはいけないカンジだったが
今は買うものと感受性が違う。ビートたけしさんも平気で「尿もれ」とか言って笑いにできちゃう
佐々木さん:テレビでいうとビートたけしさんなのかもしれないけど、広告だと糸井さんとか
その時代のリーダーたちがかっこいい
死にたくない、広告「もういいや」がない
今日の対談もきっかけに鈴木さんの仕事が欲しい、ゴミみたいな仕事でもいいから(笑
最近の対談は「広告に未来はない」とかそういう前提が嫌だ
テレビが好き。サンジャポファミリーになりたいくらい
テレビにふんばってもらわなきゃ!!
鈴木さん:テレビにはまだ可能性がある
テレビを見ているとそっち側に行きたいなと思わせる
「帰れまテン」もコンパでやりたいと思わせる
ラジオも部室みたいに入りたくなる雰囲気
佐々木さん:福里さんもCMを「サザエさん」みたいになりたいと言っていた
大しておもしろくないけどチャンネルを変えない。後味がいい
CMが幸せをつくってくれるような
CMもスマスマやほこたてみたいなのを作って雰囲気を変えたみたい
鈴木さん:サザエさんや紅白歌合戦のようなルーティン化するのはすごいこと
(今後ふたりがやりたいこと)
鈴木さん:新番組で30%とりたい。「帰れまテン」でファミレスを舞台にした番組にしたが
ファミレスの番組だらけになった。この設定やってなかったみたいな番組を作りたい
例えば「歯医者」とか
佐々木さん:眼科もいいかも。CMもインフォーマーシャルとかある
今後はdocomoとKDDIとSoftBankで番組やるとか広告のために映画を作って最後に
商品で終わるとか
昔の「夜のヒットスタジオ」みたいなグラミー賞は難しいがブロードウェイみたいな
歌番組を根付かせてほしい
以上です
全体で佐々木さんの若さというか「逆ポジ」という言葉が印象的でした
私たちも元気な世代をライバルとして盛り上げていくのがテレビ業界、広告業界が
もっとおもしろくなるのでないかと
佐々木さん曰く「業界自体がネガティブ」であることが当たり前になっている風潮が
あって、でも現場にいるとそんなことはないくらい「おもしろさ」が詰まっていて
その「おもしろさ」をもっとカタチにし続けることがその状況を打破していけるのではないかと思います