新築マンション現役営業マン武魂(たけごん)の「モデルルームの本当の話」 -9ページ目

新築マンション現役営業マン武魂(たけごん)の「モデルルームの本当の話」

マンションは一生に1度か2度の最も高い買い物。自分にぴったりの部屋を見つけたい!そんな思いを叶えてもらう為、「モデルルーム」の実際をお聞かせします。

ここのところ、現場に人員に異動があって、飲み会が続きました。

アラフィフ世代の武魂としては、ちょっとお疲れです。肝臓はまだ平気ですが、胃にはきますね。歯磨き時がつらい今週です。


さて、前回の続きです。

マンション購入を思っている方でしたら、一度は耳にしたことがあるかと思いますが「アウトレットマンション」という言葉はご存知ですか?

ビジネスモデルとしては、昔からある形態なのですが、5年位前からマスコミでそのように呼ばれ始めた気がします。要はデベロッパーが正規で販売したけども売り残してしまった部屋を、一括で引き取って再販売するビジネスです。ザックリ言うと、仕入れ価格は正規販売価格の6割~7割程度でしょうか?


私の居た会社では、正規価格と表面上は同じ価格で再販売するのですが、仕入れ価格との差額を使って、値引きですとか諸費用充当ですとかローンを通す為の工作に使ったり、いろいろなサービスに使ってました。サービス幅としては20%位なので、売れたら10%~20%の粗利がでる計算です。


特に喜ばれるケースとしては、正規販売時にローン審査で落ちて買えなかったなんていうお客様には、絶対てきに感謝されましたね。


だいたいそうゆう方は、オートローンに加えて複数の消費者金融から摘まんでいたりして、住宅ローンが通らない場合がほとんどでした。2LDK で50㎡のアパートに夫婦と子供二人が住んでいて、家賃で10万円・オートローンで月々3万円・消費者金融の支払い合計が3万円で、これだけで月々16万円のコストがかかているなんて家庭が典型的なケースです。


そんな方が現場モデルに一縷の望みを抱いてお越しになると、まず大抵は契約になりますね。

元々良いなと思っていた70㎡で3LDK 新築未入居部屋に住めるのですから。

どうするかと言うと、オートローンと消費者金融からの借り入れを完済することを条件に、販売価格の100%の住宅ローンの審査を通してしまいます。

完済する資金は当然お客様にはありませんから、(あれば正規販売時にローンは通っています)資金は値引き枠を使ってこちらで用意します。(厳密には業法違反ですが)いわゆるオマトメローンというやつです。さらに諸費用サービスや引っ越し費用サービスなどを絡めると、手元からは申し込み金の10万円だけで買える訳です。


3,000万円位の物件であれば、今の金利ですと月々の支払いは9万円程度、管理費・修繕積立が2万円程度、マンション内駐車場が1万円程度とすると、月々のコストは12万円程度になります。

さして綺麗でもない50㎡のアパートから新築の広いマンションに引っ越せて、月々4万円も生活が楽になり、高い金利の消費者金融の借り入れも消えてとなれば、お客様としては何が何でもお願いしますとなりますよね。


本当に武魂は神様扱いされたこともあります。

ただ、それがお役様の為になったかというと・・・ですが。


ここから先は長くなりますので、続きはまた明日にでも書きます。

それでは今日のところはこれにて。


昨日は都心物件の所まででしたが、その前は横浜の現場でした。ゼネコン系のデベでした。

普通のファミリータイプでしたが、販売はやや苦戦していました。

クライアントとしては営業マンを入れ替えて、少しでも販売が進めばとの思惑で、完成直前に入り棟内販売の途中までいました。

横浜駅が最寄り駅なので当然と言えば当然なのですが、駅から徒歩15分はきつかったですね。(横浜駅10分圏内は商業ゾーンでマンションの建つ土地が殆ど無いのです。)

高台立地なのは良かったのですが、徒歩ルートの途中に長い階段があって、そこでお客様はたいがい引きましたね。神奈川方面はアップダウンの多いところなので、地元の方は気にしない方もいたのですが、やはりいざ買うとなると階段はネックになりますね。

営業手法として、お問い合わせのお客様と駅で待ち合わせして、タクシーで周辺環境を案内しつつマンション現地まで連れてくるとか、今考えると涙ぐましいことをやってましたね。


その前が、湾岸エリアの大規模タワーの現場でした。大手デベでT社でした。販売開始から2期までいました。売れ行きは「まあこんなもんか」でしたが、私が担当したお客様の中には、買った人買わなかった人それぞれに「えー!!」という方に結構当たりました。(もちろん一般的な方が殆どですが)

例えば、会社経営のお客様と1億を超える部屋で話が進んでいたのですが、ある一言が気になったのでデベのT社で調べてもらったら、実は暴力団関係企業の社長でした。これは売る訳にはいかないと、その時は慌てましたね。何とか諦めてもらう方向に誘導して事なきを得ましたが、解決まではドキドキものでした。

例えば、どこの現場でも1組位はあるのですが、奥様のいる方が別の女性の為の部屋を検討するケースです。しかしここは多かったですね。私で3組担当しました(内1組は契約となりました)。私の場合は、訳ありの方はちょっと話すと何となく解ります。その際はお客様から言い出すまで、気づいていない演技をします。

例えば、元麻布にお住まいのかなりリッチな奥様がおひとりでお越しになりましたので、まずは購入目的をお聞きしたら「お台場が近くだからこの子のお散歩に便利なの」とのことでした。この子って???おひとりでお越しですがとこちらが面喰っていると、この子とは、抱いているワンちゃんのことでした。コメディドラマのような話が本当にありました。まあ、最終的には買いませんでしたけど。

有名人はJリーグ選手を担当しました。この方はいやな人でした。アンケートにはお名前と職業欄に自由業と記入してあるだけでした。例によって武魂は、芸能・スポーツ方面に疎いので、どこの誰か全く気付きませんでした。当時、日本代表でもあり、名前も非常に珍しい彼はそれが気に入らなかったようです。話もそこそこで、モデルも見ずに帰ってしましました。プライドだけ高くて小さなやつだと思います。今ではJリーグでも見かけなくなりましたが・・・

あと、担当はしませんでしたが、関西のプロ野球のピッチャーはお二人見かけましたね。


さて、その前はいわゆる「アウトレットマンション」の会社にいました。ここでは販売方法として、かなりグレーな裏技を使う会社でした。

そこのところは長くなるので、次回に書こうと思います。


それでは今日のところはこれにて。