映画にもなっているテネシー・ウィリアムズ作の「欲望という名の電車」は、ニューオーリンズが舞台です。
この物語は、ニューオーリンズに着いた主人公のブランチが、「Desire(欲望)」行きの電車に乗って、途中で「Cemetery(墓地)」行きの電車に乗り換え、「Elysian FIelds(極楽)」で降りるという設定になっています。
絵に描いたようなシュールな設定ですが、かつてDesire行きの電車は実在していて、いまでもDesire通りが残っています。
グーグルマップで調べたら、やはりありました「デザイア・ストリート」!!
フレンチクォーターの東側にあります。
しかも、Cemetery行きの電車は今でも健在だそうです。
確かにニューオーリンズ郊外にある墓地は観光名所になっています。
「墓地行きの市電」というのは、ちょっと怖い響きがありますが、妖怪のための電車ではなく、正真正銘の人間用の電車だそうです。
ニューオーリンズ市内を走る市電は、こんな感じです。
しかも!
「Elysian Fields(極楽)」の地名も現存しています。
欲望行きの電車から墓地行きの電車に乗りかえ、極楽で降りるという設定は、現実の設定だったのですね。
物語の内容からして、絶妙というにつきます。
テネシー・ウィリアムズは天才ですね。
ところで、バーボンストリートで「欲望」という店を発見しました!
オイスターバーですね。
ということは、この店は「欲望という名のオイスターバー」ということになります。