皆さんこんにちは。

本日は、「脳の本番は56歳から始まる」というテーマで書き留めたいと思います。

 

人工知能研究者であり、ビジネスパーソンとして、またトリセツシリーズの著者でも知られる黒川伊保子さんの講演を聞く機会がありました

 

まず講演の上記標題を見た時、正直な気持ちとしては違和感がありました。

といいますのは、50歳代後半という時期は、すでに身体も衰えが生じ始める時期だし、頑張るとしてもなるべく現状を維持することがこの世代の課題なのではないか、と考えていたからです。

たとえば、ポール・バルテスの「選択最適化補償理論」なども、現実的な対応としては理解しやすい現実的な対応ではと思ったりしていました。(参考https://psycho-psycho.com/soc/

 

 

しかしながら黒川さんは、脳は年齢を重ねても発達するものであり、脳科学の視点から28年周期という考え方を提示してくださいました。

 

生まれてから最初の28年は、とにかくインプットを中心に情報を獲得する時期なのだそうです。世の中がどうなっているかを知るために、がむしゃらに入力装置化しているのがこの時期とのことです。

 

次の28年、すなわち56歳までは、失敗や経験を通して世の中の出来事に対する自分の理解や対応の優先順位がつけられるようになる期間なのだそうです。当然に40歳頃から物忘れも始まるのですが、それは単純記憶力が連想記憶力に変わり、生きるために必要でないとみなされるデータを放出していくからで、脳が衰えているわけではないと言われています。すなわち、物忘れは老化ではなく、進化なのだそうです。

 

更に次の28年は、「成熟脳」の段階で、今までの経験を通して直感的・瞬時に正解を見出せるような段階になるとのこと。気づいたことをすべて行っていたら、1日24時間では足りなくなってしまうので、「明日できることは今日はしない」というくらいの思いで現実に対応することが望ましいそうです。

知恵を伴う出力機能が最大になるのがこの時期だとのこと。考えてみれば、若宮正子さんのプログラム構築の話や、将棋の米長邦男さんの晩年の強さ、また古くは伊能忠敬氏の測量への旅立ちの時期など、思い当たることもたくさんあります。

 

この56歳からの人生の黄金期を堪能するには、次の4つの条件が必要のようです。

(1)現役であること(職業、家事などの第一線にいること)

(2)栄養をしっかり取ること

(3)身体を動かすこと

(4)心を動かすこと

 

私もあと2年で還暦を迎えますが、黒川さんのお話にとても元気と勇気をもらいました。4つの条件を踏まえて、自分が目指す目標に邁進したいと思いました。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

2024.6.15 #343

 

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